現場監督の仕事、新卒には厳しすぎない!?

これほどまでに新人に優しくない仕事もなかなか無いんじゃないかなあ? そう感じてしまうほど、現場監督という仕事は不親切。辞めたいと思う新卒が大勢いたとしても、誰も文句は言えませんよ。そうは言っても、この仕事特有のことだから誰が悪いということでもないですけどね。

だからこそ、辞めたいなら辞めるしかないのかもしれない。

今回は、ミヤケンが現場監督を辞めたい新卒に転職を勧めます!

新人に厳しすぎる現場監督の仕事

普通、仕事というのは何かしらのテキストがあるものなんです。

会社ごとにマニュアルがあるだけじゃなくて、一般に販売されている書籍に「教則本」みたいなものがあったり、「仕事術の本」があったりするんですよ。WEBの仕事だったら「WEBデザイナー入門」があるし、営業だったら「セールストークの磨き方」みたいな本があります。

現場監督には、そういうものが一切ありませんよね!

「職人の上手な使い方!」「ザ・下請けの使いこなし術」「工程管理がうまくなる本」とか、無いもんなあ…。

しかも、マニュアルみたいなものも無い会社が多いです。あったとしても曖昧という…ね。

先輩から教えてもらうとか、職人から職人見習いに技術を教えるみたいな感じでしか仕事を学ぶ術がありません。新人にはあまりにも不親切じゃあないか! そんな曖昧な感じだから、「ここのやり方が違います。見直してほしいんですが」と新人現場監督が言ったとしても、「キャリアが…」という言葉だけで一蹴されちゃうんですよ。

「今まではこれでよかったから」とか、キャリアが全てみたいな風潮は若手にはあまりに辛い。

辞めたいと思っても、仕方がありません。

というか、馴染めないくらいなら早めに辞めるほうがいいと思います。

現場監督は向き不向きが残酷なほど表に出る仕事

現場監督みたいな明確なマニュアルやテキストが無い仕事は、向き不向きがハッキリと出ちゃうんです。仕事をしていく中で知識も技術も全部全部身に着けないといけないし、テキストもなく先輩から教わるだけで仕事を定着させないといけない。

そうなると生まれ持ったセンスや性格など、向き不向きが嫌というほど表面化するんです。

テキストの存在しない仕事というのは、教わることと同じくらい自分で気づくことが重要だから。自分自身の仕事術を自分自身でひらめかないといけないんですが、向いていないと仕事術なんて見つけられませんよ。

今後、仕事を続けていくなら「向いている」というのが必須条件になります。

向いていないかもしれないなあと感じる人は、新卒からでも辞めちゃったほうがいいとミヤケンは思いますよ。

現場監督、第二新卒はどうやって転職先を選んだらいいの?

第二新卒からの転職は、まだまだ現場監督としての業務経験を活かせるほど経験がありません。そのため、今の仕事の不満とか悩みとかとかを解消できる仕事を探すことが大切と言えます。具体的な転職先よりも、現場監督から転職するときに転職成功しやすい「仕事の探し方」を紹介しましょう。

3Kの無い仕事を探そう

キツイ・汚い・危険の3Kが、現場監督にはありますよね。

建設業界全般にあるものだけれど、現場監督は想像以上に3Kです。というか、3Kが存在する仕事だということを想像できていない新卒の人も多いんじゃないかなあと思います。管理監督する立場なのだから、職人たちよりは大丈夫でしょう…ってね。

だけど、キツイ! トラブル解決のために精神的ストレスがたくさんあるし、顧客と職人との間で板ばさみになることもある。特に新卒現場監督は先輩現場監督から愚痴られることが多く、そういう負担も大きいです。

精神的にキツイ! そして、現場仕事のあとに図面作成や書類作成もしないといけないから、残業が続いて肉体的にもキツイ!

そして汚い! 泥まみれ・ボンドまみれになることが現場監督にもあります。管理監督の仕事という側面もありますが、なんでも屋さんという側面も強いですからね。汚い仕事を率先して行うということも必要になっちゃうから、汚れるんだ。
最後に危険! 建設現場には危険がいっぱいありますから。死のリスクがあるだけでなく、工具で指を切るリスクもあり、労災リスクがそこかしこにあります。


転職するなら、3Kが無い仕事を選ぶほうが幸せじゃないかなあ。

たとえば、事務職・営業職とかね。汚い・危険に関しては除外しやすいことだからあまり考えなくてもいいけれど、キツイというのはどんな業界・仕事でもあることです。求人選びに命をかけて、キツイ仕事を除外しましょう!

土日祝がある仕事を探そう

現場監督は…というか、建設現場には土日祝日なんてありません。

土曜日にも作業している人たちいっぱいいますからねー。そういう人を見るたびに、ミヤケンは「お疲れ様です」と心の中でエールを送っています。土日祝日が無いというのは、地味にか・な・りキツイことだと思うんです。

サラリーマンの多くは土日祝日に休んでいて、その休みをメンタルと体力回復のよりしろにしています。

金曜日はもう「ひゃっほーい!」という気分になっちゃうものですよ。華金という言葉があるように、休日を前にした金曜日の夜というのは爽快で、楽しく明るい気持ちにさせてくれます。どんな病みだって吹っ飛んじゃうくらいの破壊力があるんです。

それが無いと考えると、ゾッとします。

土日祝日休みを重視するなら、オフィス勤務の仕事を選ぶことが大事です。サービス・小売・飲食なんかは基本NG。土日祝じゃなくても決まった休日ならいいという人もいるかもしれませんが、その三つの業界はシフト制が基本だから、休日の曜日が移り変わるんです。

だからオフィス勤務という条件を重視したほうが、いいんですよ。

とっつきやすい仕事、向いている仕事も大事

現場監督から第二新卒で転職をするんだったら、「とっつきやすい仕事」または「自分に向いている仕事」を探すことも大事です。現場監督という仕事、新卒が定着しない理由のひとつが「とっつきにくさ」だとミヤケン思うから。

第二新卒からなら、とっつきにくい仕事を探すほうが難しいとは思いますけどね。

基本的には「社内マニュアルが完備されている」「世の中にたくさんテキストが出回っている仕事」が、とっつきやすい仕事じゃないかな。テキストの件でWEBを例にとったけれど、WEBは技術系だとテキストが豊富ですが、ディレクター系だと「働きながら学ぶ」という傾向があります。

WEBなら技術系がオススメですよ。

また、自分の向き不向きも把握しておきましょう。

向き不向きを考えるのは転職サイトに手伝ってもらうのも、いいかもしれませんね。

現場監督を辞めたいと思うのは、新卒だと仕方がないことだと思います。現場監督という仕事と、皆さんを取り巻く状況は新人には優しくありませんからねー。もっと仕事の方法とかテキストが豊富にある仕事とか、自分に向いている仕事を選びましょう。

その上で、自分の今の仕事の悩みを解消するんだー!

第二新卒の転職、それが皆さんに与えられた急務だとミヤケンは思いますよ。