「新卒で辞めたいだと!? 甘えだ甘え!」

そんな言葉、聞いたこと無くてもイメージとして浮かぶ人は多いんじゃないかなあ。ミヤケンが新卒の頃、同期入社した人がスピード退職を願い出たところ、似たような言葉が部署内を飛び交いました。それでも彼は自分を通して辞めました。

新卒が仕事を辞めたいのは甘えだとか、我慢したほうがいいとか、そういう意見に流されてはいけない。

冷静に考えて、冷静に対処するための考え方を、今回ミヤケンが示したいとおもいます。

甘えじゃない、甘えじゃない、本当のことさ

見出しは…その、「アニメじゃない! アニメじゃない! 本当のことさ」というアニメのオープニングがあったという小ネタです。

それはいいとして、まずはミヤケンの超個人的な意見を話してから「客観的に」考えたいと思います。ボクとしては「辞めたい」という気持ちは、甘えと本当のことと二パターンあると思っているんです。見出しではああ言ってますがね、ボクも「必ずしも甘えじゃないとは言い切れない」と考えています。

だってね、中にはさ「なんとなく肌に合わないから」「だるいから」という曖昧な理由で、仕事をやめる奴がいるんですよー。やっちまってるなあ!? と、ミヤケン思っちゃうわけです。それは、確実に甘えだと思います。

目算が甘いというか、考えが甘いというか。

あとは、考えなしに辞めちゃう人も甘えてるなあと思うんです。

転職といいうのは、たとえ売り手市場だったとしてもリスクがあることなんですよ。それをたいした計画もしないで、たいした目標も立てないで転職する人はそのリスクを甘く見ている。だから、甘いと言えます。

新卒で辞めるのが甘いというのは、そういうことだとミヤケンは思うんだよなあ。

借金みたいなもので、「切羽詰まってるから、必要なだけ、返せるだけを計画的に利用する人」は甘いと言い切れなくて、「無計画にバンバン借りる人」は甘い。

適当に考えている人がいる中、深刻に悩んでいる人も確かにいる。それを「甘え」と言ってしまってもいいのかなあ? いいや、よくないよ!

客観的に考えよう! 辞めるデメリットとメリット

ミヤケン個人の主観的な意見は頭の片隅に「へ~そうなんやあ」という感じで置いてもらって、客観的に辞めるべきかどうかを判断しましょう。そのためには、新卒が仕事を辞めるデメリットとメリットを知り、それを天秤にかけるのが一番! ということで、ミヤケンが語る新卒が辞めるメリット・デメリットまとめをどうぞ!

デメリットってなんぞ?

  • 面接官に不安がられる
  • 風当たりが強い
  • 円満退職が難しく、業界内に悪評が広まる可能性アリ

結局は「イメージが悪い」ということに、収束します。

面接官に不安がられるっていうのは、「この人すぐ辞めないかなあ」ということ。新卒で辞めているという事実から考えて、書類だけ見たときにどうしても不安になるんですよ。書類審査で落ちる可能性は結構高くなってしまいます。

ただ、面接にまでこぎつけたらそのイメージは挽回可能! ポジティブな理由を付けることで、あく印象を好印象に変えることができます。

しかも、悪印象が好印象になったときのほうが、最初から好印象の人よりも良いイメージを持たれるんです。ピンチはチャンスなんだよー!

最後の「業界内に悪評が広まる」というのは、どれくらい広い業界かにもよります。狭い業界だと、業界内の企業の結びつきが強いんです。顧客のブラックリストだけじゃなくて、人材のブラックリストみたいなものもすぐ広まります。

村社会にうわさがすぐ広まるようなものだね。

ただ、デメリットはどうも「イメージでしかない」ように感じます。

それに、挽回可能なものも多いですよね。それを踏まえて、メリットを見てみましょう。

メリットこれだけあるよ!

  • 時間を無駄にせずに済む
  • キャリアの見直しがしやすい
  • 第二新卒という特殊需要に食い込める
  • 新しい会社にすぐ慣れることができる
  • 心身ともに健康な状態で辞められる

新卒で仕事を辞めるということは、まだキャリアがスタートしたばかりです。走り出してすぐだから、まだスタート位置に戻ってやり直しがききます。スタート位置に戻るのも一瞬だし、新卒採用神話があるような業界以外は、どんな道にもリスタートできるでしょう。

今の仕事が本当にやりたい仕事かどうか疑問を感じているという人は、これを機に自分にやりたい仕事を探すことができます。

もうすでに見つけているなら、その仕事ができるようになるんです。

しかも、転職において特殊な需要となる第二新卒に組み込まれるから、多くの求人の中から比較検討できます。みなさんを求めている企業は、自分自身が思っているよりもずっと多いということです。

そうやって転職した会社では、前の会社にいた期間が短いため、新しい仕事のやり方などにすぐに馴染むことができます。これは、採用側と転職側の両方に与えられたメリットですね。第二新卒カモンという風潮は、こういう理由からもきているものなんです。

また、ブラック企業勤めや辛い仕事を続けることによる、心身ともに不健康になるというリスクを回避できます。心身ともに不健康になってしまってからだと、転職活動も思うように進みません。まだ健康なうちに転職でき、今後も健康なまま働けるというのはすごくありがたいことなんです。

何よりもだよ! 時間を無駄にしなくて済むというのが、一番大きなメリットじゃないかなあ。

時間だけは、どうやっても返ってきませんからね。「とりあえず3年」を我慢して、仕事を続けても、3年後キャリアのやり直しはできます。ただ、失った3年という時間は絶対に戻ってきません。3年後というと、もうアラサーに足を突っ込んでいるような時期ですよね。

それよりも、今辞めるほうがメリットが大きいと思います。

こうしてデメリットとメリットを比べてみると、デメリットは「イメージの問題」で、メリットは「実際の時間・健康・転職活動のしやすさの問題」なんですよね。

ミヤケン的には、メリットのほうが大きいように感じられます。みなさんは、どうでしょう?

これでもまだ決めかねている人へ 数年後を想像してみよう

ミヤケンの個人的な見解と、メリットデメリットの比較を紹介しました。

これでもまだ、新卒で辞めたいというのは甘えだろうか、辞めてもいいのだろうかと悩んでいる人もいるのかなあ。そういう人は、一度、数年後の自分を想像してみてください。今の仕事を数年後、続けている自分を想像できますか?

本当に「もう無理しんどい」と思っていて、「辞めたい」気持ちでいっぱいの人は、その想像がなかなかうまくいかないと思うんです。想像しようと思っても、なんだかノイズがかかっていたり、想像できたとしても「これはキツイ」と思ったり…。

ポジティブなイメージが浮かばないのなら、転職したほうがいいんです。

それは、みなさんが真剣に悩んでいる証拠だと思います。

適当に考えている甘えた人ならね、「それはそれでなんとかなるかも」とか、どっちつかずなことを言うことが多いんです。これはミヤケンの経験上の話だけれど…。

たとえば、「死にたい」と思ったとき、「楽しく生きる姿」を想像するのは難しい。恋に破れたとき、次の恋を楽しそうにエンジョイしている自分を想像するのもまた、難しい。深刻に悩むということは、甘えじゃない本当の気持ちというのは、そういうものだとボクは思います。

新卒入社して、期待を膨らませて仕事をしたら、自分には合わなかった…。かなりへこみますよね。すごく辛いし、楽しくないし、何で働いているのかわからなくなる。自分の人生は何のためのものなんだーって、考えてしまいます。

そういう真剣に悩む気持ちを甘えと一蹴する人の声は、真に受ける必要はありません。

大切なのは、自分自身の中で「ボクは本当に辞めたいのか? それでいいのか」と決着を付けること。そうして得た答えに「甘えだ」と言う権利は、誰にも無いのだから。