2018年ももう半分が過ぎましたね。年々時が加速している気がする、ミヤケンです。
今年新卒で入社した人の中には、研修を終えた人もいるかもしれません。そんな中、今の会社・仕事を辞めたいと感じ始めている人は多いんじゃないかなあ。というか、もう辞めたという人も、身の回りにいるのかもしれません。
今回は、2018年の新卒社員が仕事を辞めたいと思う事情の傾向を、情勢を絡めて考察したいと思います。
新卒1年目で辞めたいと語る人と、もう辞めた人の事情。2018年の傾向は…
2018年4月から入社した新卒1年目の人が、「会社を辞めたい」と語っているのをよく見るようになりました。実際、もうすでに辞めたという人も多いはずです。同僚を見てみると、「あれ? なんだか数へってない?」ということが!
そんな、新卒1年目が辞めたいと語る理由と事情を現在の状況と絡めながら、考えてみたいと思います。
入社後、別の道を眺めて後悔
現在、就職・転職市場というのは、圧倒的売り手市場です。求職者が有利なため、複数の内定を得ることも難しくはありません。一昔前は「氷河期」とか言われていましたねー。バブルが崩壊してから2005年くらいまでの間が氷河期で、買い手市場でした。
2006年あたりにまた景気回復して売り手市場になりましたが、2010年からリーマンショックの影響で再び就職難。
そして今は売り手市場! 景気も徐々に回復の兆しを見せ初めてきています。有効求人倍率も増えてるし、求職者にとっては結構いい状況なんですよ。
そんな中、複数の企業から内定を受けた人ほど「辞めたい」と語ることが多いように感じられます。なんでなの? というところなんだけれど、理由は「隣の芝生は青い」という言葉にあるんですよねー。
入社後、何か辛いことがあったとき、内定辞退をした別の会社のことを思い出します。「あのとき、あの会社を選んでいたら、今頃…」なんて考えちゃったりして、「待遇だけで選んだけどやりたい仕事じゃない」なんて考えちゃったりもして、辞めたくなるということなんです。
入社後のギャップ
就職が難しい時代よりも、売り手市場のときのほうが、入社後に求人情報や事前イメージとのギャップを感じやすいとミヤケンは思うんです。
求職者目線で「就職が難しい」と感じるような時代は、企業側からすると「ほっといても求職者が来るわー!」という状態になります。求職者からすると、「どんな会社でもいい、とりあえず就職できればそれで!」という感じですから。
だから、企業側は自分たちのことを不必要に大きく見せることも、不必要にホワイト感を演出することも必要ありませんよねー。
ただ、売り手市場のときは「うちの会社に来てくださいお願いします!」という祈るような気持ちで企業は求人を出し、結果として自分たちのことを実際より大きくホワイトに見せます。
結果として、求人内容にうそ偽りが生まれてしまい、それにだまされた人が入社後にギャップを感じちゃうということです。これも、2018年の新卒1年目社員が会社を辞めたいと感じる理由だと思います。
売り手市場だからこそビジョンがあいまいな人もいる
売り手市場のときは、買い手市場のときほどに自分の人生のビジョンを明確に描かない人が多くなるんです。人は、目の前にある壁が厚ければ厚いほど、それを壊すためにどうすればいいかを真剣に考えます。
目の前にある壁が薄いときには、「これくらいの壁、普通に壊せるしなー。とりあえずハンマー持とう」っていう感じに、ちょっと適当になるんですよね。
近場に出かけるときに荷物は少ないけれど、海外旅行のときは荷物を多くするのとも似ています。まあ、たとえはどっちでもいいわけだけれど…。
売り手市場のとき、比較的簡単に就職できるし、転職も難易度が低めだから「とりあえず」「まあこんなもん」という感じで進路を決めちゃう人、多いんです。将来のビジョンがあいまいだから、合わない仕事や会社を選んでしまい、辞めてしまう。
もう辞めたという人の中に、そういう人、多いと思いますよ。
転職はしやすいよ! 転職活動を始めておいてもいいのでは?
売り手市場だから油断するとか、売り手市場だからだまされることがあると、売り手市場のダークサイドを語ってきましたね。
だけれど、辞めたいという心に嘘をつき続けることはできません。それに、売り手市場には「転職しやすい」というライトサイドもあるじゃあないですか! 転職は最終手段的なものかもしれないけれど、前向きに検討するくらいはしてもいいと思います。
失敗した人もいるかもしれないし、売り手市場のわなにかかった人もいるかもしれない。
ただ、売り手市場の今は、それを取り返しやすいんだ!
たとえば、転職サイトに登録して転職に関する相談だけでもしてみるとか、求人だけ集めてみるとか、そういう軽いジャブ的な転職活動だけ始めておくことをミヤケンはオススメします。
新卒1年目、仕事を辞めたいと思っているすべての人たちよ、フォースとともにあれ!
…じゃあなくて、ビジョンを描き、形にするのだ!