信用金庫というと、地方人にとってスター性がある職場だからなあ…。

「信金辞める! 辞めたいんだ!」って言うと、もったいないと言われてしまうことが多いと思います。信金に就職したことで親も安心しただろうし、友達も「おお! まじか」と喜んだことでしょうし。そう言われるのは仕方がないことです。

ただ、もったいないの? 本当に?

ミヤケンは疑問に思ったので、今回は「信用金庫を辞めるのはもったいないのか」「転職するメリット・デメリットは何なのか」を掘り下げていきたいと思います。

信金は地域密着、その地域の人からは惜しまれる

信用金庫というのは、地域で生まれて地域で生きている金融機関です。地域密着型の運営をしているから、地域の人からすると信金はとても身近な存在なんですよね。就職したときも、その身近さを考えに含めた上での就職だったんじゃないかなあ。

だけれど、身近だからこそ「信金で働くのは地方人の華」みたいなイメージがあります。

その地域が地方であればあるほど、その印象は強くなるんです。地元企業は信金と二人三脚で頑張ってきたし、地域に生きる人間としては信金で働くのは一種のあこがれがあります。だから、辞めるとなると、その地域の人からは惜しまれるんです。

ただ、「もったいない」と言う人の多くは、あなたの苦労を知りません。信金を外部からしか知らない人が、もったいないと言っているだけです。

ちょっと振り向いてみただけの地方人、あなたにとってはただの通りすがりみたいなもの。親や友人は苦労を話すとわかってくれると思うし、もったいないという言葉も撤回して態度を変えると思います。

もし、誰かに「もったいない」と言われたとしたら、それはその地域に住む人の「イメージ」から出た言葉なんです。

それ以上の価値はないから、気にしないでおこうよ。

信金は責任が重いけれど、見返りはそんなに無いよ

信用金庫…というか、金融機関の責任というのはとても重いですよね。窓口業務をしている人でも「数字を1円でも間違えたら大問題」という責任が付きまとうし、営業も含め信金の人全員に「金融機関としての責任」が付きまといます。

特に、信金は地元中小企業に融資を行い、地域活性化をすることが大切な目標ですよね。

その地域発展の責任を担っているというのも、なかなかに肩の荷を重くしてくれちゃいます。

この責任に見合うだけの見返りがあればいいんだけれど、実際信用金庫の給料は地方銀行や都市銀行に比べて低いですよねえ。金融機関としての責任に加えて地域密着の責任もあるのに、そんなに給料良くない。正直、責任には見合いません。

給料が低いのは「エリア外の転勤が無い」「遠方に行くことが無い」ということが、理由となっているんだろうね。

世間の「金融機関は給料が高い」というイメージもあり、飲み会のときに多めに出したり見栄を張る人も多いと思います。それに疲れてしまうというのも、信用金庫を辞めたい理由のいったんを担っている人、多いんじゃないかなあ。

そうやって世間のイメージと離れた状況に疲れたり、責任に見合わない給料に甘んじたりするよりも、転職したほうが絶対いい!

給料が低くていいから責任が軽い仕事をするか、高い給料を出してくれる仕事・会社に転職するかのどちらかの道を選びましょう。

とどまるっていう選択肢は、無いよ!

信用金庫から転職するメリットを考えてみた

信金から転職するメリットはこれだー!

  • 膨大なノルマから解放される
  • 金融機関の責任の重さから解放される
  • 職種選びによりけりだけれど、給料アップが望める
  • 同じ地域の企業に転職するとき、イメージがよく比較的、転職しやすい

デメリットはあるの?

  • 金融機関という世間体を捨てる
  • 首にならない安定を捨てる
  • 転勤のない職場から、転職のある職場になるかもしれないリスク

ミヤケンが考えられる範囲のメリットとデメリットは、こんなものですねー。

メリットは細かく書きましたが、総合すると「今の悩み・ストレスから解放されること」「転職によって今より明るい未来が掴めること」です。デメリットは、「信金のイメージと安定を捨てる」ということですね。

ただ、世間体というのはあくまで「他人からどう見られるか」に過ぎないと思うんですよ。もちろん、他人からよく見られることで承認欲求を満たしたり、誇りが持てたりします。

だけれど、そのために今よりいい仕事に就ける可能性を捨てるのは、それこそもったいないんじゃないかなあ…。

また、首にならない安定や転勤に関しては、職場選びをしっかりしたら解決できる問題だと思うんです。

一般企業にも社員を簡単に首にしない会社がたくさんあるし、経営が安定している会社もあります。転勤に関しても、全部の仕事・業界が転勤を推奨しているわけではありません。転勤しない働き方も、できるんですよ。

デメリットは、全部、転職活動の努力で覆せます。

その方法は、たとえば転職サイトを使うとかとか。

転職サイトを使ったら、安定している会社の求人を紹介してもらうこともできますし、転勤が無い会社を紹介してもらうこともできます。給料アップも同時に叶えられるから、信用金庫から転職することを足踏みしている人は使ってみましょう。

信用金庫を辞めるのがもったいないというのは、世間のイメージです。大切なのは、世間からどう思われているかということよりも、自分がどう感じているかなんじゃないかなとミヤケンは思います。自分が辞めたいと思い、その理由がしっかりとあるんだったら、辞めたほうがいいんです!

不満たらたらなのに今の仕事を続けることこそ、もったいないですよ。