美容師から転職したい! と言う人の多くが検討するのが、美容ディーラー。

美容院に商品を卸す業者さんだから、美容師経験があれば必ず関わることになる職業の人ですよね。だから、美容師を辞めたいと思ったとき「そうだ、美容ディーラーはどうだろう?」と思い至るんだろうなあ。

というわけで今回は…

美容師からディーラーに転職するメリットは何か? 反対にデメリットはあるのか? どんな人が向いているのか? 天職になりうるのか?

転職経験者ミヤケンの視点で徹底的に追究していきたいと思います。

美容師からディーラーに転職するメリット、いろいろあった!

ボクは経験者じゃないからネットで調べたことと、知り合いのフリー美容師の話を元にしているんだけれど、その中で「ディーラーに転職すること」はとてもメリットが多いことがわかりました。異業種だけど完全に異業種じゃないディーラー、だからこそ美容師からチャレンジする意味は大きいんです。

メリットは「営業職」と「美容院」にアリ

ディーラーと言えば、「営業職」の一種ですよね。美容ディーラーの仕事は、メーカーから仕入れたシャンプーやトリートメントなどの商品を美容院などに紹介することです。「売りつける」というよりも、「こういう商品がありますよ、どうですか?」と提案する仕事と言えます。

この仕事が営業職で、営業先は「美容院」がメインというところに美容師からディーラーに転職するメリットがあるとミヤケン思うんですよ。

美容師をしていると、いろいろな美容師との繋がりができます。自分が働いている美容院以外の美容院とも繋がりができることも多いし、もともと知り合いだった美容師が独立することだって多いですよねー。

はい、もうおわかりの方もおられるでしょう。

そう、営業がスムーズになるんだ!

それは単純に「繋がりがあるからひいきにしてもらいやすい」というだけではありません。美容師経験がある人は、それが無い人に比べて「今営業をかけるべき時間か」がわかるんじゃないかな? 店内を見て「今忙しいな」というのがわかるというのは、営業にとってものすごく大切なことです。

だけど、美容院で働いた経験が無い人にはパッと見それがわかりません。

とてもとても忙しくて手が回らないときに商品の話をしてしまい、営業がスムーズにいかないことがあります。

元美容師は美容ディーラーにとって、欲しい人材なんです。美容師未経験者よりも優遇されると思ってもいいでしょうね。

年収は雇われ美容師より高い

新卒初任給が20万円から23万円程度、中途だと年収300万円から500万円程度で募集しているところが多いです。500万円は「経験者に対する待遇」だと思うから、未経験だと300万円か350万円くらいじゃないかな。求人を見ていると、経験3年28歳で年収450万円というモデル年収を出しているところもあるみたいです。

美容師として美容院に雇われているよりは、高い年収が期待できそうですね!

基本的に「営業職の年収の水準」が適用されているように感じられます。それが、美容師から美容ディーラーに転職する大きなメリットじゃないでしょうか?

逆に、デメリットはあるの?

もちろん、ありますよ。

たとえば、年収です。美容師として美容院に雇われているよりは高いけれど、独立開業したときの年収よりは圧倒的に低いと言えますからねー。全員が独立できるわけじゃないけれど、美容師は「独立開業」という明確なゴールがあるのも魅力的です。

美容ディーラーにはそれがありませんから。

ただ、年収に関しては仕事内容によって変わります。新規顧客を獲得するタイプの営業だと、顧客獲得数や売り上げに応じて給料が伸びるため、稼げる人はとことん稼げるんです。逆に言えば、稼げない人はとことん稼げないから年収格差が生まれています。

その年収格差も、デメリットと言えるでしょうね。

ルート営業のように既存顧客を回るタイプの営業だと、年収は特別高いとも低いとも言えない安定した額になるんです。

デメリットを減らしたいのなら、ルート営業の求人を探しましょう。

こんな人はディーラーに向いてる! その特徴とは?

ディーラーに転職するデメリットは、考えてみれば「独立する気が無い人にはデメリットにならない」んですよね。美容師を辞めることがもう決定しているんだったら、美容師からディーラーに転職するデメリットはあったとしても美容師を続けるデメリットより小さいと思います。

美容師からディーラーへの転職、オススメしますよ! ただ、向いている人には、という話だけれど。

あなたは当てはまりますか? ディーラーに向いている人の特徴に!

  • 美容師
  • 人から可愛がられる性格の人
  • 失敗を恐れない勇気
  • 振り向かないことさ
  • ためらわないことさ
  • 一生懸命!

いきなりドドンッと美容師! どういうこと?

美容師全員が向いているわけではありませんが、美容師としての経験・知識がある時点で、ある程度美容ディーラーの素質があると言っても言い過ぎじゃないとミヤケン思うんだよなあ。美容師に必要なことはなんでしょうか?

美容に対する知識、美容商品に対する知識、トークスキル、技術などなど…。

ディーラーに必要だと一般的に言われていることは、トークスキル・商品知識・清潔感! あれ? これは美容師が持っているものじゃあないですか! 清潔感も美容師には必要だし、そもそも美容に興味がある時点で清潔感が無い人はなかなかいませんよね。

だから、美容師はディーラーに向いてる! というわけです。

続いて、「可愛がられる性格」と、「勇気」「振り向かないこと」「ためらわないこと」が大切!

人から可愛がられることが多い人は、まず人に好かれやすいから話を聞いてもらいやすい。それに、可愛がられるということは「この人のために何かしてあげたい」と思われるということだから、商品を買ってもらいやすくなるんです。誤解を恐れないで言っちゃえば、「こどもみたいな人」ということかな!

続く三つは、なんだか『宇宙刑事ギャバン』の歌詞みたいになっちゃったけど…。

失敗をおそれず挑戦する勇気と、失敗を振り返りすぎてネガティブにならないようにすることと、考えたことをためらわず実行に移すことはディーラー含む営業職には大切なことだと思います。

あとは、一生懸命さ! 人は一生懸命な人を見ると心が動かされますからねー。結局、人を動かすのは人の心なんだなあ…。

以上全部に当てはまっている必要はありません。美容師+ひとつくらいに当てはまっていたら、美容ディーラーに向いていると思いますよ。

美容師からディーラーに転職するというのは、簡単すぎる考えのように見えて、案外合理的!

美容師を経験している時点である程度の素質が証明されるだけじゃあなく、業界から優遇されます。

メリットが大きく、デメリットは人によっては極端に少なくなるから、「自分にはメリットのほうが大きい」と感じたら転職を考えてみたらどうでしょうか?

特に、向いている人の特徴に当てはまった人! 天職かもしれませんよ。