それを捨てるなんてもったない。
警察官を辞めたいと相談すると、絶対に「もったいない」と言われます。自分でも、「辞めたいけど、もったいないのかもしれないなあ」なんて思っちゃう人は多いでしょう。実際、同じ立場だったらボクだってそう思うと思います。
ただ、本当にもったいないのかなあ?
今回は、「もったいない肯定派」と「もったいない否定派」の意見をまとめながら、その疑問に対する答えをミヤケンなりに出してみます!
警察官を辞めるのはもったいない、を肯定する意見をまとめてみた
警察官を辞めるのはもったいない! そう語る人はどうしてそう言うのか。世間一般的な意見をまとめてみると、案外パターンはそんなに多くないということがわかりました。そんな意見が、こちらです。
公務員の安定を捨てるなんて、もったない
やっぱり一番は、安定を捨てるのがもったいないという理屈ですよねー。
これは警察官だけじゃなくて、公務員全般「辞めたい」という気持ちに対して投げかけられる言葉です。「せっかく公務員になれたのに、自らその安定を捨てるなんて」という理屈は、確かになあと思わされますよね。ちゃんと筋が通っている。
確かに、月給20万円を下回ることすらある民間企業に勤めるよりは、高い水準で給料が安定していますから。
警察官になるのに苦労したから、もったいない
先ほど、「せっかく公務員になれたのに」と述べたけれど、それなんですよ。
人というのは、苦労の末に手に入れたものを捨てることを、ためらう生き物です。これは警察官を辞めたいと思ったとき以外にも、適用されます。人から言われることも多いけど、自分自身で感じることも多い理屈なんですよ、これは本当に。
たとえば、「ゲームのクリアデータを消してもう一度やり直すとき」に、同じように感じると思います。経験ある人、多いんじゃないかなあ…。
ミヤケンは子供時代そんなにゲームを買ってもらえなかったから、ゲームはとことんやりこんだ挙句に「さいしょから」にしてもう一回プレイしていました。そのたび、「もう一度楽しみたいけど、もったいない」気持ちになったものですよー。
警察官になるのに苦労したのに、その苦労を捨てるの?
そう思うと、辞めるのをためらっちゃいますよね。
「安定」は他人から言われることのほうが多く、「苦労」は自分で感じることが多いのかなとミヤケンは感じました。
もったいない、を否定する意見をまとめてみた
今度は「警官を辞めるのはもったいなくないぞ!」という人の意見を紹介します。実際に警察官を辞めた人の意見もありますし、「もったいないの?」という悩みに対する客観的意見もありますよ。
安定しているのは給料だけ! 不安定な部分もある
警察官を経験した人が結構言うことが多いんですよ、これ。
「安定は給料だけ! 体調とか心とか勤務時間とか不安定な部分が多い」
ミヤケンの知り合いに最強さんというあだ名の元警察官がいるんですが、その人も同じようなことをボクに言ったことがあります。彼が語るには「交番勤務時代は24時間勤務、仮眠の時間は早寝と遅寝とで変わるし4時間しか眠れない」そうです。
しかも、睡眠ゴールデンタイムと言われる時間に眠れないことから、自律神経が狂うとのこと。
そこから体調不良になったり、心の不調を訴えたりする人は多いです。
中には鬱になる人もいるので、そうなる前に辞めるのはもったいないことではないという話ですね。
辞めたほうが自分の時間が持てて幸せ
警察官の拘束時間は長いですよねー。
ましてや警察官という公務員だからね。
趣味を重視したい人や、友達や家族と時間を過ごしたい人は辞めて後悔することは無いということなんだと思います。
安定しているから稼げるわけではない
これは、実際に警察官を辞めた人よりも、第三者が言うことが多い理屈じゃないかなあ。
給料が安定しているということと、たくさん稼げるということはイコールじゃないという話です。世の中のイメージ的には「警察官は公務員だし、安定しているし、たくさん貰っているんでしょう?」という感じがします。
ここに「ボクらの税金で」という嫌味も、入るかもしれません。
ただ、実際には警察組織で出世するのは難しいし、給料をたくさん貰おうと思えば点数稼ぎに躍起にならないといけないんです。そうなると人に嫌われるようなこともたくさんやらないといけないから、本当に辛い。
人よりも大幅に稼げるような警察官は、少ないかもしれません。
民間は確かに不安定かもしれないけれど、結果を残せば1000万円プレイヤーも夢ではなくなるという「振れ幅の大きさ」があります。
安定性は警察官のような公務員のほうが上で、たくさん稼ぐことを考えると民間のほうが上。
だから、別に警察官を辞めるのはもったいなくないよという意見ですね。
結局のところ、ミヤケン的結論は?
警察官を辞めるのもったいない肯定派と否定派の意見を見てきましたが、結局のところミヤケンはこう思います。
確かに、もったいない部分もあるけれど、辞めない理由にはならないんじゃないか。
ただ、「苦労がもったいない」にはボクは否定的です。
ゲームデータを消すとき確かにもったいないと感じるけれど、その気持ちを振り切って消してみたら、心の底から「はじめから」ゲームを楽しんでいる自分がいます。
苦労して警察官になったとしても、警察官の仕事がその苦労よりも辛いと感じるのなら、転職後には「辞めてよかった」と思えるはずです。結局、人生を決めるのはいつも自分ということなんだとミヤケンは思います。
何が楽しいか、何が幸せか、それを決めるのは自分だからね。
結局のところ、「自分がどうしたいか」なんじゃあないでしょうか?
警察官を続けるほうが幸せか、辞めるほうが幸せかという単純な話なんです。
それを見極めるためにも、とりあえず転職サイトに登録して相談したり、求人を見たりするくらいはしておいてもいいのではないでしょうか?
転職活動を始めることで、どちらが自分にとって幸せかが見えてきます。今、みなさんは「井の中の蛙」だと思いますよ。広い世間を「求人」を通して知ることで、自分の道は警察だけじゃないと気付くかもしれないし、逆に警察しかないと思うかもしれない。
結論!
警察官を辞めるのがもったいないというのは、ボクもそう思う部分があります。給料の安定に関しては捨てがたいですしね。ただ、だからと言って辞める必要が無いというわけではないだろうし、辞めるのを我慢する理由にはならないだろうと思います。
たくさんの道があることを転職活動を通じて知り、そのうえで警察を辞めるか続けるかを判断するのがいいのではないでしょうか。