警察官を辞めたいと思っている人は多いけれど、決心がつかないという人も多いはず。

だけれど、辞めずに今の辛さやしんどさが無くなるわけではありません。出来れば辞めたい、辞める決心をしたいと思っている人が大半だと思います。「誰か後押ししてくれ…!」ってね。

世間の警察官を辞めた人が「辞めてよかったなあ」と思っているとしたら、鈍っている決心もしっかりと固まるのではないかとミヤケンは思いました。

今回は、警察官を辞めてよかった人の声を、知人とネットから拾って紹介しますよ!

知り合いの元警察官を突撃インタビュー! 面白い話が聞けました

実はミヤケン、知り合いに元警察官がいます! え? そんなに驚くようなことじゃない? 確かにそうですね。警察官が知り合いにいる人も、元警官が知り合いにいる人も多いでしょう。ただ、今回そんな知り合いに突撃インタビューしてみたんです!

すると、面白い話が聞けましたよ。

インタビュー1:どうして警察官になったんですか?

「人の役に立ちたかったから、だと思う」

自信が無さそうに語ってくれた知人の名は、最強さん(あだ名)。仮名とかじゃあなくて、普段から呼んでいるあだ名なのでミヤケン関係者が見たら「彼か」とわかっちゃう感じです。どうして最強さんなのかというと、「強い」から。

「人の役に立つ仕事がしたくて、誰かの助けになりたくて、それなら警察官かなという安直な理由でした」

確かに安直かもしれませんが、大切な志ですよね。

「昔から、俺は親にデクの棒だと言われてきた。そんなはずないだろうと思っていて、じゃあ自分は何者になれる? なんの役に立つ? と常々疑問だったんだよ。そんなとき、警官募集ポスターを見たら、これだ! って。親はリーマンになって欲しかったみたいだったから、親と殴り合いの喧嘩になってまで応募した。」

そんな最強さんが、どうして警察官を辞めることになったのでしょうか?

インタビュー2:最強さんの警察官人生とは?

最強さんは高校を卒業後、初任課(警察学校)で研修を行うことになりました。10か月後に警察学校を卒業した後に、警察署地域課・交番に配属。一般的なノンキャリ警察官人生が、スタートしました。

彼は結構有能だったらしく、具体的な地域はぼかしますが都会の交番に配属されたんです。

交番は地域によって忙しさにか・な・り差があるみたいで、都会は忙しかった。鳴り響く電話、頻繁に届かれる落とし物などの日常業務をこなす日々…。見回りに出ても特に何もなく平和な毎日でした。

たまに痴話げんかからの傷害事件が起きて駆り出されることがあったり、見回り中に変態の覗き騒ぎがあったりして刺激的なこともあったようです。

キャリアアップした先は、刑事課でした――。

インタビュー3:警察官を辞めた決め手とは?

「刑事課での毎日がキツすぎたんだよ…」

捜査のために肉体を酷使し、犯人確保には命の危険も付きまとい、確保した後には数日間拘束されてしまうんですよね。初めて最強さんが犯人を確保したとき、喜びを感じたのは一瞬だけだったようです。

2日間・送致のため家に帰ることができず、送致後も各種調べもの・捜査のために家に帰ることができず、風呂にすらなかなか入れません。数日間警察署に缶詰状態、「現実は小説より苦なり」という名言を警察署内に轟かせました。

ただ、それだけなら「覚悟していたこと」と思えたみたいです。

じゃあ本当の決めて、「キツすぎた」の意味とは?

「上司の取り調べ、自白強要まがいのことを見た。犯罪者に人権は無いと、お前がやったんだろと、今ならまだ酌量の余地があると。他にも、上司に罵られたり血が出るまで殴られたり本当にしんどい。ただでさえ忙しいんだ。仕事でバイクを走らせていたとき、意識が消えて単独事故。気が付いたら病院のベッドの上、怪我してんのよ。それで辞めた」

インタビュー4:警察官を辞めた後の生活はどうでした?

「しばらく療養したけど、幸い怪我は大したことなかったから、入院とリハビリでしっかり治った。。警察官を辞めて、ああ、もう身を粉にして働く必要はないんだと思うと嬉しいやら悔しいやらで涙が出た…。」

そう語る最強さんでしたが、退院後はしばらく旅をしたそうです。

自分の人生の根源にあった「自分は何の役に立つのか知りたい」という思いが敗れ去り、己を見つめなおすためと言って家も引き払って旅をした。

他の同年代より高い給料を貰ったけれど使う暇がなかったから、貯金がたまってたんだろうなあ。最強さんによると500日くらいは、歩いたり電車に乗ったりして各地を回ったらしいです。

ただ、旅で何かが見つかるような劇的なことは、残念ながら現実だとなかなか起きません。

「目から鱗が落ちる瞬間を期待してしばらく歩いた。だけど、俺らの人生はどこまでも薄らぼんやりした不安が広がるだけで、考えることの答えなんて見つからない。ドラマチックなことはそうそう起こらないと思った。そう考えると、なんだかすごく吹っ切れたんだ。」

「だけど、誰かの役には立ちたかった。」

そして、最強さんは玩具メーカーに就職しました。

インタビュー5:結局、辞めてよかったと思っていますか?

「当然、辞めてよかったよ」

警察官を「辞めたい」と悩む期間は、最強さんは皆さんに比べると多分それほど長くはありませんでした。辞めたいと悩むよりも、上司や職場の実態を見て「こんなのダメだ、辞めてやる」と思ったところに事故、そして辞めることになった感じです。

だけど、辞めてよかったと彼は笑顔で語りました。

最初は営業職で入社したみたいですが、今は企画の仕事をしています。

「俺らの仕事が、どこかの家庭のどこかの子どもを笑顔にしている。子どもたちの心を助けているんだというのが、俺の誇りになった。自分は何の役に立てるのか、その答えがここにあったんだと思う。」

ネットで拾った「警察官を辞めてよかった」の声を紹介

最強さんというボクの知り合いのエピソードを紹介しましたが、ネットにはたくさんの「警察官を辞めてよかった」という声があります。それをたくさん拾ってきたので、一挙箇条書きにて紹介しましょう!

  • 自分の時間が無さすぎる! こんな仕事辞めてよかった。
  • 警察という組織は頭がおかしくなりそう。かなり時代がかっている。民間のほうが絶対いい
  • うつ病になりそうだったから、辞めてよかったよ、本当に。
  • このままだと汚い人間になりそうだった。今は警察が嫌いだ。

拘束時間が長すぎるということ、警察組織の旧時代的すぎる風習と習慣、それらによる精神的苦痛などなど…。警察官を辞めてよかったと感じている人は、それらに不満があって民間にはそういう不満が無いために、心の底から今の人生を楽しめているみたいです。

最強さんと、同じですね。

Twitterにも、警察官を辞めてよかった声がありました。

確かに、警察が好きだという人はなかなかいませんよね。その割に、困ったことがあると頼っちゃうんです。ボクも、警察官の「無理やりな職務質問」をされたことがあって、ちょっと苦手意識があります。

公務員の中で、ぶっち切り1番で嫌われている職業じゃないでしょうか?

考えてみると、警察官側からすると「真面目に働いても、一部の人間のせいで嫌われるから、たまったものじゃない」ですよねー。

警察という組織と、警察官という仕事には、たくさんの問題があるように感じられます。もちろん、そんな問題と戦いながら仕事をしてくれている警察官がいるからこそ、ボクらの日常は平和なんでしょう。

ただ、だからと言って辞めたい気持ちを抑えつける必要はありません。

辞めてよかったという人の声を知って、自分も「辞めてよかった」と思えるだろうと感じたのなら、転職するだけの理由は十分すぎるほどあるのではないでしょうか?

最強さんのインタビューメインになりましたが、警察官を辞めてよかった人の声を少しでもリアルに伝えられたんじゃないかなあと思います。ネット上にもまだまだたくさん、声が眠っているでしょう。

警察官を辞めたことを後悔する人の声よりも、辞めてよかったと語る人の声のほうが圧倒的に多いようにボクは感じますよ。

この声に同調したなら、転職をするべきなんです。