新卒入社して8月、春から夏に季節が変わり、どうですか?

え? 辞めたい? いいんじゃないでしょうか。新卒入社して3年以内に3割くらいは辞めると言われている中、新卒入社1年目の8月に辞めてしまっても全然おかしくはありません。

実際、会社の中にはすでに辞めてしまった人もいるんじゃあないですか? 考えが甘いなあとか、そんなことはミヤケン、考えません。

むしろ、辞めるなら早いほうがいいんですよ!

今回は、ミヤケンなりの決断術「決断は、慎重にすばやく」を軸に、新卒1年目の8月に仕事を辞めることを楽観的に考えてみました。

新卒の8月ごろから転職活動を始めておくメリット

新卒入社、一年目の8月に仕事を辞めたい。辞めてもいいのか悩んでいるそこのみなさんに、ミヤケンから「今から転職活動を始めるメリット」を紹介したいと思います。人生、決断が迫られるタイミングがたくさんありますよね。ボク流決断術! 決断は、慎重にすばやくすべし。そのための考え方を、学びましょう。

転職市場に、特殊な需要があるんだよ

新卒入社してから3年未満の転職者は、第二新卒って言われています。

これは、「少しだけど社会に出た経験があるけど、まだ新人の域を出ない」という感じで「第二新卒」なんですよ。8月ごろに転職活動を始めるんだったら、「4ヶ月社会に出た、ほぼ新卒」という意味の言葉になりますね。この第二新卒というものは、転職市場に特殊な需要がある人たちなんです。

普通、転職市場で重視されるのは「経験と実績」ですよね。さらに「なるべく若くて柔軟なほうがいい」という条件が追加されるため、転職には年齢制限があるみたいなことも言われています。とにかく「経験」が第一みたいに思われているんです。

そんな転職市場で、どうして第二新卒の需要があるの?

それはね…みんな、辞めるからさ!

近年は景気が上向きになって、就職も転職も結構な売り手市場になっています。加えて、「無理して我慢する必要はない」という考えが若者の間に浸透している傾向があるんです。

だから、3年以内に会社を辞める人がとにかく多いんですよね。新卒入社して一年目で辞める人も多くて、「辞めたいなあ」と思っているのは、何も皆さんだけではありません。日本中のそこかしこで、「仕事辞めたいんじゃー!」という叫びと嘆きがこだましています。

こだまですか? いいえ、誰でも。

辞める人が多ければ、穴埋めのために求人が増えます。穴埋めのためにほしいのは、これからの時代を担う新人だから、第二新卒が歓迎されるんですよ。

また、売り手市場のため、思ったよりも人材が集まらなかった企業も多いんです。そういう企業が求めるのも「新人」だし、中小企業の場合は特に新人を渇望しています。第二新卒だとしてもフレッシュな次世代を担う若者であることに違いはないため、第二新卒が歓迎されるというわけです。

こういう特殊な需要があるから、下手に3年我慢するよりも、早く辞める決断したほうがいいんじゃない? という話。

今の会社に染まる前に転職できる

企業側から考えた中途採用のデメリットのひとつに、「前の会社に染まっている可能性がある」というものがあります。

会社が違えば仕事の進め方も違っていて当たり前なのに、「前の会社はこうでしたー」と言う人がいるんですよね。しかも、自分が正しいと思っていて疑わないといった感じで…。企業からすればものすごく厄介だと思いません? 転職市場で若い人のほうが強いのは、「前の会社と違っていることを受け入れられる柔軟性」が評価されているという面もあるんです。

一番前の会社に染まっていないのが、第二新卒。

転職先からすると「ほぼ完全に新卒と同じだけど、社会マナーだけ身についている人」と思えるから、雇いやすい。転職者からすると、新しい会社だとしてもなじみ易い。

Win-Winの関係で、第二新卒の転職は成り立っています。

逆に、我慢する意味はあるの?

ほぼ、無いんじゃないかなあと思います。

「我慢した結果、今の仕事・会社でやっていけるぞ!」ということになったら、意味はあったと言えるでしょう。ただ、それは結果論だし、数年我慢したとしても「やっぱ無理だわ」って思う可能性も捨て切れません。というか、普通に考えたら「今が無理なんだから、将来的にも無理である可能性のほうが高い」ですよねー。

だから、我慢する意味なんてほとんど無いと思うんです。

今の仕事と会社でやっていけるようになったとしても、「今よりいいところがある可能性」を捨てることになります。我慢して「早いうちから今よりいい環境にいける可能性を捨てる」か、我慢せず転職して「今の仕事と会社になじめる可能性を捨てる」かの二択です。

どっちかを選び、どっちかを捨てないといけません。

どうせならさあ! 今よりいい可能性に賭けてみませんか?

8月に転職活動を始めるなら、こんなスケジュール

  • 8月:転職サイトに登録、キャリアプランの練り直しと、求人集めと書類選考開始
  • 9月:面接開始
  • 10月:内定を得、どの企業に転職するかを決める。条件交渉などをエージェントに代理してもらう。
  • 11月:晴れて新しい会社に入社

とんとん拍子に進めばもう少し早くに転職活動を終えられることもありますが、転職活動だけで3ヶ月はかかることが多いです。入社日をキリがいい日にした場合、10月に転職活動を終えたら11月はじめには入社となるんじゃないかなあ。もちろん、人によっては3ヶ月じゃあ終わらないこともあるから注意。

ただ、これを見てわかるように、8月ごろから転職活動を始めたとしても、終わるのは秋か冬になるんです。

長引けば年末に差し込むこともあるから、やっぱり転職活動は早くから始めておいたほうがいいと思います。そのとき、実家暮らしなら一度仕事を辞めてから転職活動を始めるとスムーズでしょう。ただ、一人暮らしで予算が無いなら働きながら転職活動することになるため、精神的なことを考えても、早めの転職活動開始が吉だよ!

転職活動だけでも、始めておこう!

転職をするかどうかはひとまず置いておくとして、転職サイトに登録して軽ーく転職活動を始めておきましょう。

「いい求人があったら転職しようかなあ」くらいの気持ちでも、いいと思います。ただ、求人探しをするために「今後のキャリアをどうするか」だけは考えてみてくださいね。ミヤケンもおぼろげながらに、キャリアの見直しをした記憶が残っています。あのとき「Webだ!」と道を決めなかったら、もうちょっとグダグダしちゃってたかもしれません。

キャリアコンサルタントさんと相談しながらね、今後どういう道を行くのかを決めましょう。

それから紹介される求人を仕事の合間にでも見て、いい求人があれば応募したらいいと思います。そうこうしていくうちに、今の仕事を続けるか辞めるかの決断もできちゃいますから。

転職の決意と、転職活動がスムーズに進むよう、今から準備だよ!

新卒入社して、8月に辞めたいなあと考え始める人は結構多いです。入社したときから、季節が春から夏に変わりますからね。気持ちの変化も表れてきますし、入社4ヶ月なら場合によっては研修を終えている人もいますからね。そろそろ、今の仕事と会社が「自分に合うのかなあ、合わないのかなあ?」ということがわかる時期だと思います。

辞めるなら早いほうがいい。

とりあえず行動を始めてみましょう。決断なんて、後からついてきますよ。