なんか最近の新卒、元気ないよなあ。
日本は「うつ病大国」「自殺大国」という不名誉なお国柄認定されていますが、中でも若者の自殺が後を絶たないのがヤバいですよね。未来を担うはずの若者が線路に飛び出していくのは、なんだか世紀末感があります。
そんな状況の中、新卒1年目にして「うつ病っぽい」「仕事辞めたい」と、鬱々とした気分を抱える人はか・な・り多いはず。
今回は、新卒1年目の「うつ病の傾向」と「ミヤケン的な分析」を紹介しながら、自分自身でもできる改善法を考えてみたいと思います!
新卒1年目のうつ病、傾向はこんな感じ
新卒1年目のうつ病には、なんだか決まったパターンがあるように感じるんですよ。確実に「うつ病」と言えるほど重い症状じゃあなくたって、「元気がない新卒」も多い。どうして彼らがそんなに元気がないのか、どうしてうつ病みたいな症状に苦しむ人が後を絶えないのか? その答えをお教えしましょう。
何がしたいのか、何のために生きるのか
社会に出ると、自分が本当は何がしたいのか、何のために生きるのかがわからなくなることがあります。特に仕事というのは「自分自身の命を削って何かを生み出すこと」だから、仕事が辛いときには「どうしてこんなことしてるんだろう」って思っちゃうんですよね。
ただ、それはある程度経験を積んでいる人にありがちなことだと思います。
新卒はまだまだ仕事の辛さも第一段階、会社からすると「まだお客さん」みたいな扱いですから。新卒1年目が「何したいのかわからない」「何のために生きてるの?」という疑問に苦しむ理由は、別のところにあるように感じるんですよ。
「好きなことをして、生きていきたい」という欲求の強さ。
昔に比べて、働き方がかなり多様化してきていて、マネタイズの方法も豊富にあります。最近は趣味と仕事の区別がかなり曖昧で、趣味をしていたらマネタイズできて仕事になったという例がものすごく多い! しかも、その例がTwitterなどのSNSを通じて日常的に流れてくるんです。
彼ら彼女らの呟きを見ていると、そういう成功者がとても身近な存在に見えてきます。中には日常生活垂れ流しみたいな呟きをしている成功者も、多いですしね。
また、YoutuberやVirtual Youtuberなどが脚光を浴びていることもあります。
自分の好きなことをして生きていくということが身近に感じられるため、人々の「やりたいことを仕事にしたい」「自分自身のために生きたい」という欲求は昔に比べて、か・な・り高いんですよ。手を伸ばせば届きそうだと錯覚したら、手を伸ばしたくなるじゃあないですか。
だから、希望していた部署と違うところに配属されたり、自分がやりたい仕事じゃない会社に就職したりすると、深く悩みます。結果、「ボクは何がしたいんだ」「どうして生きているのか」と思うようになり、うつ病になるわけです。
上司世代の人は「仕事とやりたいことは完全に別」と考える人が多かったけど、今は違う。これが、現代の新卒ならではのうつ病の傾向じゃあないでしょうか。
これはミヤケンの感覚だけど、今の新卒世代は慢性的うつが多い
よく、従来型うつ病と新型うつという言葉がありますが、ボクは慢性的うつというものを唱えたい!
従来型うつ病というと、新型うつに比べて症状が重く「発症と回復」がわかりやすいイメージがあります。好きなことにも手をつけられないとか、起きられないとか、とかとか…。新型うつは「嫌なことを前にすると過剰に気分が落ちる」という感じで言われていますよね。
ボクが思っている「慢性的うつ」というのは、「常に気分が落ち込んでいる」という状態です。
好きなことをしているときには表面上楽しく見えますが、無自覚にどこか冷めていて気分が低いように感じてしまいます。心の不調が慢性化して、それが永遠に続くため、常に心の逃げ場所を求めているのが今の新卒のうつ傾向じゃないでしょうか。
ただ、心の不調の原因を自分自身に求めず、無意識的に社会や会社などの外部に求めています。
だって、延々と続く心の不調の原因を自分にあると認めたら、さらに不調に拍車をかけますから。脳が自動的に外因的なものだと思うようにしているのでしょう。そのため、転職などをして心の平穏を求める人が多く、新卒1年目から仕事を辞める人・辞めたい人が多いんじゃないかなあ。
うつ病っぽい? それなら何か対処しなきゃ
うつ病っぽいと感じている自覚症状の度合いは、人によって異なりますよね。これは深刻だと自分自身でわかっている人も多いでしょうが、判断するのが難しいという人もいると思います。自覚の度合いによってとるべき行動は変わる! 改善方法の見つけ方と、今すぐできる「鬱々とした気分を抑える方法」を紹介しましょう。
本当にヤバい人は、医療機関へGO! 判断しかねる人は?
本当にヤバいんじゃないかなあという自覚がある人は、心療内科などの医療機関に行きましょう! 落ち込んだ気分の度合いが本当に深刻なら、今すぐに手を打たないと「新卒 うつ病」とか検索できないくらいの症状が出る可能性があります。とりあえず、うつ病かどうかの診断を受けに行きましょう。
自分ではなかなか判断できないという人は、ネットで簡単にできる無料診断や電話相談を頼ることをオススメします。
ネットの診断はセルフチェックみたいな簡単なものですが、「こころの陽だまり」、「うつ病サプリ」などたくさんのサイトで受けられるため、複数受けて参考にすると良いでしょう。
とりあえず、自分がうつ病かどうか目安だけでも知っておくと気分が楽になりますよ。
慢性的なうつ傾向は、自力で抑えられる!
本当に深刻なものはお医者さんに行かないとどうしようもないかもしれませんが、慢性的な気持ちの落ち込みは自力で抑えられるんです!
たとえば、左手を意図的にたくさん使うという方法があります。これはまあ、利き手と違う手を使うことによって「一挙手一投足に頭が集中力を働かせる」ため、落ち込む暇がないみたいな感じですね。「余計なことを考えるんじゃあない!」ということかなあ。
一応理屈的な理由もあって、「右利きは普段左脳優位に生活していて考えすぎてしまう」ため、「左手使って右脳優位にして考えすぎないようにしようぜ」ということでもあります。
やっぱり、考えすぎはよくないんだなあ。
あとは、ベタだけれども、生活リズムを一定にすることでかなり気分が明るくなります。自律神経が乱れるとストレスを感じやすくなり、逆に自律神経を整えることでストレスを緩和することができるという理屈です。
ほかにも、リンパマッサージなどで心身ともにリラックスする機会を月1くらい作るとか、定期的に体を動かすとか…。
転職するとかね。
「うつなのかなあ」と思いながら「仕事を辞めたい」と感じているのなら、仕事に大きなストレス要因があるということだと思います。今の仕事に悩んでいるのなら、いっそのこと転職しちゃって環境を変えましょう。
自分が納得できる仕事をするとか、残業が少ない会社を選ぶとか、それだけでも今の慢性的なうだうだとした感覚が無くなります。
結局、心の平穏を取り戻すには、心が乱れる原因を取り除くのが一番ですからね。
うつかもしれないとか、とにかく仕事が辛いから仕事を辞めたいとか、思い悩んでいる新卒は多いと思います。それは「最近の新卒だから」というところもありますし、最近の若者が全体的に元気がないということもあるでしょう。
時勢によって心のありようとか、精神状態の傾向はかなり変わります。
だけど、改善方法はいつの時代も変わらず「原因を取り除く」のがベスト! 転職を考え始めても、いいんじゃあないでしょうか。