近年流行り! 新卒が後悔しやすい待遇ランキング第一位、みなし残業制度。
ミヤケンが勝手に決めたランキングですけどね…! 新卒1年目の新入社員から残業がたくさんある時点で「ん?」と首を傾げたくなりますが、みなし残業は本当にキツイ制度です。本当は違うのに実質的に、新人定額使い放題プランみたいになっちゃってます。
今回は、新卒1年目の皆さんに「みなし残業とは何か」を語りながら、転職をオススメする記事です。
まずは、みなし残業制度の実態を理解しよう
みなし残業制度というのは、「月々の残業時間を○○時間とみなし、その分の残業代を給与に含めます。」というものです。新社会人にわかっていない方が多いのが、「みなし残業時間を越えた場合は、超過分の残業代を別途至急しなきゃいけない」ということなんですよ。
定額使い放題プランじゃないんだよー! こんちきしょー。
だから、「みなし残業60時間」としていて「70時間残業した」としたら残り10時間分を払わないといけないんです。
ここが盲点となり、本気で「定額使い放題プラン」と勘違いしている会社と社員が多い!
もちろん、みなし残業制度をしっかり理解していて悪用している会社もあります。たとえば、「みなし残業100時間」とギリギリ超過しないだろう時間を設定しておいて、基本給を下げて人件費を抑えつつ「合法感」を出して社員をこき使おうとするケースが多いです。
そのときの基本給は、30万円とか35万円とか一見高そうに見えるけど実は低い。
たとえば、新卒初任給25万円(額面)と一見条件が良さそうに見えても、実は「残業50時間分」を含んで25万円というかなり低い給料だったパターンがあるということなんだー!
ここをしっかり理解した上で、みなし残業制度を考えてみてくださいね。
ミヤケンが思う、みなし残業制度は大概ブラックという話
みなし残業制度を導入して得をする会社はどういう会社か、考えてみてください。
たとえば「残業時間が短い会社」が導入したとしても、あまり意味はありませんよね。もちろん定額制みたいになるから煩わしさは減るけど、そもそも残業が少ないならみなし時間に達しないことも多いと思います。
余計にお金を払うことになっちゃう可能性があるし、面倒くさいじゃないですか。
だから、大前提として「残業が多い会社」がみなし残業制を導入するんですよ。
ただ、それだと「給与計算が楽」とか「手続きが楽」とかそれくらいの恩恵しか得られません。新しく制度を導入したときの恩恵としては、少し弱いんですよねー。だから、頭のいい企業はこう考えるんじゃないかなあ。
みなし残業制度を、人件費節約のために使おう。
基本給を下げて残業代を含ませることで、合法的に給与を抑えられるわけです。
これまでは基本給をしっかり支給する代わりにサービス残業をさせるしかなかったけれど、残業代未払いはリスクが高いですよねー。低リスクなみなし残業にシフトして、給与を抑える。
ブラック企業の手口! これだから、ミヤケンは「みなし残業を導入する企業は大概ブラック」だと思っちゃうんです。
このケースを裁量労働制と呼ぶことが多くて、これはブラックだとは言い切れません。
ただし、基本給に残業代を含むとみなす定額残業のケースはブラックが多いから気をつけてね!
転職するとき、どこに気をつければいいの?
新卒1年目からだけれど、みなし残業の会社に後悔しているなら、ボクは転職をオススメしますよ。
第二新卒として転職をして、自分が納得できる待遇を得て働くべきなんです! 新人だから給料を増やすことは難しくても、残業時間と残業代に関することくらいは変えられますよね。
残業時間が短いところを狙いましょう。
リスクと恩恵のバランスが取れるようになるからねー。
だから、残業時間は月々20時間くらいにまで抑えたほうがいいと思います。長くても40時間が平均的だから、40時間を越えたら残業代が出ないことがあると思ったほうがいいかもしれません。
残業時間が短いか平均程度かという求人をたくさん集めるために、転職サイトを使うのが有効ですよ。
ミヤケンは、働く上で大切なのは「労働時間(残業時間)と給料のバランスを重視すること」だと思っています。
その点みなし残業制度というのはとてもとても優れているように見えるんだけれど、実際は「雇用者側にばかりメリットがあること」なんです。新卒1年目が騙されやすいのは、一見バランスがいいように見えてしまうから。
働く側からしてみたら、みなし残業よりも「基本給と残業代が別で、残業代が支払われる会社」のほうがバランスがいいんです。そのバランスをとるための鍵が「残業時間は長くても40時間まで」ということ。
後悔して辞めたいと思っているんだったら、みなし残業のない会社に転職しましょうよ。