新卒1年目なのに転勤!?

ミヤケン的には、新卒がいきなり転勤させられるというのは、なんだか信じられない話です。そういうことをする人が世の中にはいるんだなあ…と、転勤を命じた人事に半ば引き気味になっちゃいます。

転勤は、辛い。

まして新卒1年目の新入社員に転勤は、あまりに酷。ミヤケンから、最大限のアドバイスを贈らせてください。打開策をまとめてみます。

新卒なのにいきなり転勤!? どうしたらいい?

新卒1年目なのにいきなり転勤を命じられちゃった! 一体どうしたらいいんだろう…。わからないことが多いですよね。転勤拒否はできるのかとか、拒否できなかったらどうしたらいいんだろうとかとか…。そんな疑問に、お答えしましょう。

新入社員が転勤を拒否することはできるのか

転勤を拒否できるかというのは、新入社員とかベテランとか関係ないんですよ。

原則的に、転勤をはじめとする人事異動を拒否することはできないと思ったほうがいいでしょう。日本の正社員は解雇規則がとことん厳しくてね、正社員をクビにするのはとてもとても難しいんです。

解雇されにくいという雇用が守られている代わりと言えるかわからないけれど、会社にはか・な・り広範囲の人事権が認められています。

そのため、基本的に人事異動は拒否できないと考えられているんです。

しかし、契約上「勤務地」「職種」が限定されているのにエリア外に転勤を命じられた場合、拒否できます。

雇用契約書などの文書を今一度見直して、勤務地が限定されて記載されているかを確認してみましょう。限定されていれば拒否できるし、限定されていなかったら拒否できません。

あとは、人事異動が「人事権の濫用だ」と認められれば拒否できるというケースもあります。たとえば、「気に入らない奴を飛ばしてやろう」などの不当な目的がある場合ですね。

また、育児・介護などのどうしても勤務地を変えるわけにはいかない場合も、転勤は拒否できます。

それら三つのケースに当てはまるなら、正当に拒否できるんですよ!

だけれど、新入社員ということを気にして遠慮する人もいますよね。ボクとしては、そんな遠慮は無用だと思います。詳しいことは後で語りますが、ミヤケンは「新卒1年目の新人が転勤を命じられること自体がおかしい」と考えているんです。

だから、拒否できるケースに当てはまるなら、拒否しましょう。

拒否できなかった場合、どうしたらいいの?

拒否できなかったとしたら、転勤か転職かのどっちかを選ばなきゃいけませんよ。

転職をするまでもないと思えば転勤を受け入れるしかないし、転勤が絶対嫌だというなら転職するしかありません。新卒1年目の転勤が原因で辞めたいと思っている人や、既に転勤してしまったけど辞めたいと考えている人は、転職を選びましょう。

新卒が都市部に配属後、地方に飛ばされることは本来少ないこと

新卒の転勤でありがちなのが、都市部に配属されたのに地方に飛ばされるということだと思います。

ただ、新卒1年目の新人を都市部に配属しておきながら、年月が経たないうちに地方に飛ばすというようなことは本来少ないことなんです。特に、昨今は「都市部勤務じゃないなら辞める」とか「地方転勤が決まったら辞める」とかとか、豪語する新卒も多いように感じます。

昔は「会社の言うことならばサラリーマンは従う」という考えだったけれど、今は「自分の人生を幸せにすることが第一。その邪魔をするなら会社を辞める」という考えが一般的です。

そんな状況なのに、新入社員を転勤で飛ばすようなことは普通はしません。

ミヤケン的には、状況云々の前にね、「新卒1年目に転勤が必要になるような人事をするな」という話なんですよ。「君はここ配属ね」と言った舌の根も乾かないうちに転勤を命じるなんて、そんなことをするくらいなら最初からもっと練った人事をしなよと思います。

特に、会社にまだ馴染んでおらず、仕事を覚えるのだけで必死な新人を飛ばすというようなことは賢い会社は絶対にしません。

デメリットしかない…! そんなことは。

要は、新卒1年目の社員に転勤を命じるような会社は、無能なんです。ホワイト・ブラック以前の話で、人事に関しては全くの無能と言わざるを得ません。新人を転勤させるデメリットも、新人を転勤させないといけなくなる状況を作る計画性の無さも、まるっきり能なし。

ロクでもありません。

選ぶしかない! 転勤か転職か

新卒1年目だろうとベテラン社員だろうと、転勤などの人事異動を拒否するのは難しいです。しっかり拒否が認められるケースに当てはまるという人は少ないだろうし、会社もそれを承知で転勤を命じてきます。

転勤というのは「お願い」じゃなくて「命令」ですからね。

だから、先ほども述べたけれど、転勤か転職かを選ぶしかありません。

既に転勤後という人は、選ぶ必要もないと思います。

それに、新人に転勤を命じる会社も阿呆なんですよ。そんなロクでもない会社にいても、未来はないと思います。新卒1年目という社会人としての基盤を作る大事な、貴重な時期を、ロクでもない会社に捧げることのデメリットは大きいです。

  • 嫌な転勤を受け入れたとしても、長くはもたない
  • 新人に転勤を命じるような会社は、また転勤させる
  • やりたい仕事ができなくなる
  • ロクでもない会社に染められ、ロクでもない大人になる

今我慢して転勤を受け入れても、辞めたい気持ちや辛い気持ちはどんどん大きくなって、そのうち自分自身に牙をむきます。転勤を選んだとしても、そう長くはもたないとボクは思うんです。

それに、新人に転勤を命じるような会社は、またそう遠くない未来に転勤を命じてきます。

勤務地がコロコロ変わるのは精神的負担が大きいし、自分が望む生活ができなくなるというリスクがありますよね。

転勤によって、入社当初「やりたい」と思ったことができなくなり、「こうありたい」と思った社会人像から離れていくことにもなります。そして、ロクでもない会社に教育を受け続けた結果、自分自身もロクでもない大人になるかもしれません。

新卒1年目の転勤が辛いから辞めたいと思うなら、転職、しましょう。

転勤は辛いし、転勤が原因で辞めたいと思う人は新卒・ベテラン問わず多いですよ。

だけれど、新卒1年目の新人が転勤に悩むこと自体、おかしな話です。転勤が嫌だ辛いと思うよりも前に、新人である自分に転勤を命じるような会社に疑問を持ちましょう。転職サイトのアドバイザーに相談しながら、転職計画を進めたほうがいいと思います。

まだ転勤前なら、上司に「転勤させられるくらいなら辞めます」と宣言しておくのもいいでしょう。拒否することはできないかもしれないけれど、転勤計画は白紙に戻り、あなたの転職先が決まるまでは今の部署に置いてもらえると思いますよ。