この会社おかしいって、ハッキリわかんだね。

新卒社員が辞めたいと思うには、1週間あれば足りるんだなあと最近思います。SNSが発達した現代社会、4月になると「新卒だけどもう辞めた、1週間だけど何か?」「1日で辞めた」という内容の投稿が頻発するんですよね。

そんな入社1週間で辞めたいと思っている新卒1年目の新入社員に、ミヤケンから伝えたいことがあります。

新入社員退職RTA!? 辞めた人の声と外部の声を集めてみた

世の中には「新入社員退職RTA」という言葉があるんですよ。RTAというのはゲーム界隈で使われる「リアル・タイム・アタック」の略語です。ゲーム内時間じゃなくて現実時間でのクリア時間を競うというものなんだけど、新入社員退職RTAは「退職までの時間を競う?」もの。

そんな言葉があるほど新入社員がすぐ辞めることについて、実際の人々の声を見てみましょうか。

まずは辞めた人の声から

クソだから辞めたという、ド直球! とてもとてもすがすがしいです。

適応障害になって辞めるという、やむを得ない理由で早期退職する人も中にはいるみたいですね。ただ、周りから「早く見切り付けられてよかった」と言われているように、新卒入社1週間で適応障害になるというのは、明らかに会社がおかしいんです。

厳しい研修とか洗脳研修とかがきっかけで、適応障害になってしまったんじゃないかなあ…。

入社1週間程度で「辞めたい」と嘆いていたり、「もう辞めた」と語ったりする人は、基本的に「会社クソだ」と感じたか、障害・病気などのやむを得ない事情が出来たかのどちらかということになりそうです。

1週間で会社のクソなところというのは、多少なりともわかりますからね。

たとえば入社式に社長の考えを聞かされて、その価値観に嫌悪感を抱くということもあります。そういう合わない環境にいることで、短期間のうちに適応障害になることも無いとは言えません。

辞めなかった新卒や、先輩たちの声

単純に純粋に、びっくりしているという人が周囲には多いです。「確かに辞めたい気持ちにもなるよなあ」という納得できる部分が、何かしらあるんじゃないかなあと思います。そうじゃなければ、驚くよりも反発しているはずですからね。「根性がない」とか「やってけないぞ」とかとか…。

もちろん、否定的な意見もあります。確かに100%理想像とする会社は存在しないのかもしれないし、妥協点は何割化は必要だとはボクも思うんですよ。全部が全部理想だったら、年収1億いきますからね!

ただ、ボクからこの「完全な会社はない」というのに一言物申すとしたら…。

「入社して1週間、毎日毎日辞めたいと思い悩むほど理想とかけ離れ過ぎていたんじゃないかな」

馬鹿にはできないとか、周囲がもっと優しく扱ってやれとかいう声も多いです。否定的な意見も多いけれど、1週間で辞めたい気持ちが湧くこと自体は悪いことではないということではないでしょうか。

新卒入社1週間だけど辞めたい…という人に伝えたいこと

新卒入社して1週間、毎日毎日辞めたい気持ちでいっぱいな人も、早くも会社に違和感を抱いちゃった人も多いですよね。実際1週間以内で辞めた新入社員は多いんだから…。

色々な意見を見ていてミヤケンが思ったのは、就活時にはわからないことがたくさんあるから、新卒入社した会社が自分に合うかどうかはわからないし、違和感を抱いてもおかしくはないということです。

就活というのは余裕がないし、後ろ盾もか・な・り頼りないんですよね。大学のサポートは手薄だから、自力でなんとかしなきゃいけません。

相手企業の実態がよくわからない状態で入社するんだから、入社1週間で辞めたいと思うことを誰も責めることはできません。

特に近年の新卒は「合わないと感じたら見切りをつける」傾向にあり、自分が幸せになる道を選ぶのに他人に遠慮しなくなってきました。

どうしても辞めたいなら、転職を考えてもいいと思います。

緊急性が無いなら転職サイトを利用してアドバイザーに相談しながら様子をみるのもいいし、緊急性があるなら辞めてしまいましょう。

転職サイトのアドバイザーを頼れば、求人先企業の実態がわかります。どういう価値観・社風を持っている会社なのか、残業時間はどれくらいなのか、どんな研修があるのか…。知りたいことを知れるから、1週間で辞めたいということには絶対なりません。

ボクが一番伝えたいのは、そのことです。

しかしね、転職にはデメリットがあるので注意。

1週間で辞めるデメリット

新卒1年目で転職をすると、第二新卒として見られます。第二新卒は企業からの特別な需要があり、転職して雇ってもらえる会社が全然ないというリスクはほとんどありません。

ただね、第二新卒というのは「社会人としてのビジネスマナーが身についている新卒」という意味が込められています。企業側が第二新卒を採用するメリットは、「マナー研修の必要が無い新卒」として扱えるということです。

マナー研修すら終えていない状態で転職をすると、既卒の就活生と同じ扱いを受けるんじゃないかなあ…。

第二新卒の優位性を発揮できないから、転職には苦労します。転職サイトのアドバイザーを有効活用して、どうにか有利に転職を進めないといけません。

我慢する余裕があるなら、新人研修が終わるまで待つというのも転職の戦略としてアリアリです。

新卒が退職するときの切り出し方

新卒が退職するときの切り出し方には、注意が必要だよ!

基本的な流れとしては、退職願を上司に提出して退職の交渉を進めるというものです。研修中だと思うので、その研修を仕切っている会社内部の人に提出したらいいと思います。研修を終えてから退職届を提出するなら、直属の上司ですね。

ただね、十中八九揉めます。

どうしても辞めさせてもらえないなら退職届を出して、その2週間後に退職するという手もあるんですよ。退職届を提出して上司が受け取った瞬間から、14日後に退職できるということが法律で決まっていますから。

それで問題の切り出し方なんだけれど――。

嘘でも「自分のせい」というスタンスで、切り出すのが効果的です。

絶対に会社のせいにしてはいけません。「自分にこういう都合があるから、非常に残念なんですが辞めます」と、言葉を最大限選んで伝えましょう。あとは、それを伝える勇気を出すだけです。

注意して欲しいのは、バックレは絶対NGということ。

バックレた新卒のその後は、悲惨ですよ。

逃げ癖が付いて、仕事・会社を転々とするはめになりますからね。絶対ダメですよ!

新卒1年目の新入社員が、1週間で辞める事案が多発しています。それはブラック企業の基準が浮彫になったということと、最近の若者が自分の幸せを第一に考えるようになったということが関係しているのかもしれません。

ただ、それは悪いことではないんです。

どうしても今の会社が合わないと感じたら、続けるデメリットは大きいと思います。適応障害になる人もいることだし…。

様子を見る余裕があれば様子を見るほうがいいとは思うけど、とりあえず転職サイトに登録して転職できる道を作っておくことをミヤケンはオススメします!