入社1年目、自分は仕事できない奴なんだと悩んでいるだって? それは当たり前体操ですよー。

今ではこうやってブログ内で偉そうに講釈をたれているミヤケンも、1年目の新人時代は仕事ができませんでした。

前の営業職もそうだったし、今のWebの仕事もそう! だから、特別思い悩む必要はないと思うんだ。

ただ、どうしても仕事できないと悩むなら、ちょっと考えてみて欲しいことがあります。

今回は、入社1年目で仕事ができないという現象に関して、ボクなりの答えを考えてみました。

入社1年目、仕事できない、どうして?

1年目で「仕事できない」と悩む人、結構多いです。逆に「まだ新人なのに、こんなにできる俺天才!」と言っていた人が2年目から落ち目になることも、あります。

どうして? その理由をボクなりに考えてみたら、答えは「1年目だから」という身もふたもないことと、向き不向きという単純な違いでした。

Webの仕事を始めた当初の話

1度目の転職、ボクはWebの仕事に就きました。学生時代に趣味の程度でサイト作りをしたことがあったから、多少アドバンテージがあるだろうと思ったんです。知っている人も知らない人もいると思いますが、ネットの黎明期に個人サイトが流行りましたよね。趣味でサイトを作る人が多かった。

だけど、実際Webの仕事を始めてみると、あの頃とは全然コードが違うんですよね。

ボクが使っていたものは既に化石になっていて、未経験のコーダーからスタート。毎日毎日勉強の日々でした。当然、最初はまったくと言っていいほどうまくいきません。

それは「未経験だったから」です。「知らなかったから」とも言えると思います。

数学の問題が公式を知らないと解けないように、言葉を知らないで文章が書けないように、未経験だから仕事できない。これは当然だとボクは思って、ひたすら勉強をしました。そうして2度目の転職を経て、今は総合的にWebの仕事をするまでに進化したのだ!

1年目はみんな悩みます。「仕事がなかなか覚えられない、毎日上司に怒られてつらい…」と。だけれど、それは1年目だから当然、みんなが通る道なんだと思います。だけど、中には1年目に周りより仕事ができたのに2年目からは周りと同程度に落ち着く人もいるんですよね。

その違いはどこにあるんでしょう?

1年目仕事できない人と、2年目から落ち着く人の違い

その方面の仕事に向いているかどうかと、努力するかどうかだと思います。

向き不向きとも言えるし、才能とも言えるでしょう。仕事できない人は「1年目だから」という理由もあるけれど、たとえば「同期よりも仕事ができない」という人は加えて「向いてない」という理由があるんだと思います。

逆に、1年目は飛びぬけている人は向いている人です。2年目から落ち着いてしまうのは、向いていることを自覚して才能の上に胡坐をかいてしまうからじゃないかなあ。そういう人よりも、特別向いてるとも向いてないとも言えないけど努力をした人のほうが目立つようになるんです。

2年目も3年目も飛びぬけている人は、特別向いていてしかも努力をした人かもしれないねー。

もちろん、向き不向きどちらでもないニュートラルな人もいます。そういう人も1年目は仕事できないことがあるけれど、2年目・3年目と努力を続けていくうちに努力が発言権を持って、それなりに仕事ができるようになるんです。しっかり活躍しているとは言えないけれど、長く仕事を続けているというような人は、そういう人だと思います。

大事なのは向き不向きを判断することと、努力をするかしないか、なのかもしれませんね。

ボクが好きな漫画から感じた、向いてる人と向いてない人どちらが幸せか

『ピンポン』という漫画があるんだけれど、そこには「才能論」が残酷なくらいリアルに描かれています。卓球漫画なんだけど、始終才能がある人と才能がない人との違いが描かれているんです。「アクマ」というあだ名の才能がないけどその分誰よりも努力をした人が、才能して努力しない人に勝ち、才能+努力の人に負けた。

アクマは特別下手だったわけでもなかったニュートラルな人だったから、才能の上に胡坐をかいた人には勝てたんです。だけど、才能+努力にはかなわなかった。結果、ほかの登場人物の誰よりも早く、卓球を辞めてしまいました。

ただ、才能がない人と才能がある人と「どちらが幸せか」で比べると、あまり違いはないんです。

たとえば、才能が無いアクマは「才能+努力の人」に負けたことによって、卓球を辞めました。その後暴力沙汰を起こして退学。退学後は誰よりも早く結婚し、幸せそうにしています。

作中、才能に胡坐をかいた主人公と、才能がある上に努力をした主人公の相棒がいるんですよ。結局主人公は努力に目覚めて日本代表入りをし、幸せになりました。だけど、作中に「ドラゴン」という「才能があったけど幸せになれなかった人」がいます。

自分より上の天才である主人公を目の前にしながらも、「あまり好きになれない、自分のために戦えない」半端な状態で中途半端な気持ちのまま卓球にしがみつき、結果代表落選。あまり幸せそうには見えないし、最終回には自分に絶望しているかのような様子さえも描かれています。

結局、向き不向きが直接幸せをつくるわけじゃないんじゃないかな?

幸せというのは、とことん突き詰めるか早々に勝負を降りて違う土俵を探すかのどちらかを選ぶことで得られるものだと、ボクは思うんです。

もちろん、向いてないことを頑張ってもどうにもならないというのも正しい。向いてないことだけは、突き詰めても幸せになれるとは限りません。

まとめるとこうです。

向いてる+努力=幸せ。向いてない+努力=不幸せ。向いてない+土俵を変える=幸せ。

だから、入社1年目で「向いてない」と確信できたら、尚更そこで辞めてしまったほうがいいんじゃないかなあ。

ただ、向いてないという確信が無くて、ニュートラルな状態だったとしたら? 一度様子を見てみたら、いいと思いますよ。もちろん、もっと向いている仕事があるとは思うし、そっちを探したほうがより幸せになれるでしょう。だけど、世の中には「そこそこ」の仕事をそれなりに続けている人もいるわけです。

ボクがオススメするのは、向いてないという確信が得られなかったなら、より向いてる仕事を探しながら今の仕事をとりあえず頑張ってみること。より向いている仕事、今より頑張れそうな仕事を見つけたら、今の努力をその仕事に向けたほうが幸福度は高いと思います。

見つからなかったとしても、今の仕事を突き詰めれば才能の有無関係なく幸せになれるんじゃないかな?

みなさんが幸せになる道は、どちらか一方の道だと思う。頑張れないなら辞めてしまったほうがいい、頑張れるなら頑張ったらいい。ミヤケンは、営業に向いてないと思ったからWebという別の土俵を探して、その土俵の上で努力をしたと自負しています。

だから、今の幸せがあるのだと。

勝負を降りるか、より強く勝負をかけるか、みなさんはどっち?

キーワードは「向き不向き」、確かめる方法はある?

自分が今の仕事に向いているかどうかを確かめるには、一度努力をしてみることが一番だと思います。

たくさん努力をして、それでも人より仕事できないとしたら、確実に自分はその分野に向いていないと言えるんじゃないでしょうか。ひょっとしたら、もう既に限界を感じている人もいるかもしれませんね。ただ、努力は中途半端に発言権を持つことがあります。一番いいのは、自己判断と他人による判断の両方を得ることじゃないかな!

たとえば、転職サイトを使って適職診断をしてもらうとか、知人に聞いてみるとかね。

あとは、「もっと向いている仕事」を探すことでも向き不向きを自覚できると思います。結局は、1年目で仕事できないと悩んでいる今の仕事よりも自分がより活躍できる仕事があるかどうか、だと思うんです。そういう仕事があるのなら、今の仕事を続ける意味はなくなります。そういう仕事が無いなら、今の仕事を突き詰めるといいでしょう。

仕事ができないのは、1年目だから仕方が無いと言えます。加えて向き不向きもあるけれど、向き不向きだけが「幸せ」を作るわけじゃあありません。

向いていても努力をしなければ幸せになれず、ニュートラルだったとしても努力をしたら幸せになれる可能性がある。向いてないなら、早々に勝負を降りたほうが今後さらに活躍できるとボクは思います。

さあ、勝負を降りるか、さらに踏み込むか、今が賭け時かもしれません。