同じ仕事を3年通して続けて、4年目に突入したら「一人前で当たり前」と思われますよねー。その仕事を10年20年と続けるとしたら、4年目なんてまだまだ入り口なのに、もう一人前かい? と、少し矛盾している考えのような気もするけど、社会はその指摘に耳を貸しちゃあくれません。

そんな社会の中、4年目になっても仕事できない自分に対し、ぐぬぬと歯を噛む思いをしている人も多いと思います。

だけど、錯覚の可能性もありますよ? 今回は、4年目になっても仕事できないと悩んでいるみなさんに、ボク・ミヤケンが「こういう道もあるよ」と紹介したいと思います。

仕事は人と比べることだけがすべてじゃない

人から指摘されていないけれど、同期や後輩と比べて自分は仕事できないんじゃないかと思っている人も多いと思います。だけど、本当にそうでしょうか? 仕事というのは、常に人と比べてしまいがちなんだけれど、個々人によって出せるパフォーマンスは違うから、他人と比べるだけがすべてじゃないと思うんです。

たとえば、毎日2時間残業しても平気な人もいれば、1時間残業でもヒイヒイ言っている人もいますよね。億単位の案件でも自信満々な人もいれば、1000万円の案件でもプレッシャーを感じる人もいます。

フィジカル的にも、メンタル的にも、パフォーマンスは人それぞれ。

だったら、自分自身を絶対評価したほうがいいじゃないですか。相対評価なんていうものは、自分がしなくても他人が勝手にしてくれるんだから、相対評価は他人に任せましょう。あなた自信が他人と比べて、自分が劣っているんじゃないかと不安に思う必要はありません。

自分くらいは、自分を絶対評価してあげましょうよ。

今、自分の中で100%のパフォーマンスが出せているかを考えてみてください。

人から「お前は仕事できないクズだ」と言われていない人で、自分が全力を出しているなら、自分が感じている劣等感は錯覚です。単なるパフォーマンスの違いだと思います。

ただ、全力を出しても、人から「仕事できない」と言われてしまったら、その通りなのかもしれません。全力を出せていない人は、一度全力を出してみて、自分を絶対評価しながら他人からの相対評価も仰ぎましょう。それでダメなら、もっと自分に合う仕事があるかもしれないということだと思うよ。

仕事で100%のパフォーマンスを出せない方へ

自分の中で100%のパフォーマンスを発揮できているか考えたとき、どうしても自分にはそれができないと悩む人も多いんじゃないかなあ。たとえば、人間の体は100%の能力を発揮しないように作られています。セーフティ機能があるから、常に自分の身体能力の大部分が封印されてしまっているんですよね。

仕事のパフォーマンスも、自分自身で制御してしまっている人が結構多いんじゃないかなとミヤケンは考えています。

怖いからです。

特に、4年目とか5年目とか仕事を長く続けていると、余計に怖くなります。長く続けているのに他人と比べて劣っている自分を自覚したとき、フルスイングすることが怖くなるんです。自分の力をセーブして失敗しても言い訳が立つけれど、全力でやって失敗したら言い訳ができなくなるから。

怖いんだ。内心「もうダメだ」「仕事できないクズだ」と自分を蔑みながらも、表面上で言い訳をしてヘラヘラ笑っていることが、自分の心の最後の砦のような気がするんだ。だから、全力のパフォーマンスを出すのが、たまらなく怖い。

ただ、もういいじゃないですか。

そんなに気張って、無理をしなくてもいいんですよ。

全力を出しましょう。成功したら、仕事できないというのは嘘だったということになります。失敗したら、そのときは諦めがつくんじゃないかな。

しかし、全力を出せと言われても難しいですよね。プライドもあるし、今更…と思ってしまいます。諦めにも似た心もプライドと同時に生まれて、4年目の今から全力を出すのはちょっと…。そんな風に考えている人は、一度初心にかえりましょう。初心にかえることが、全力を出すために必要なことだし、初心にかえると見える景色もあります。

全力を出すために、初心にかえり、わからないことは質問しましょう。

初心にかえろう! スタート地点に立ち返ると見える景色がある

4年目ともなると、仕事できない自分に対して「諦め」にも似た感情と、逆に「変なプライド」みたいなものが生まれてくることがあります。諦めているのに、4年も続けたことにプライドを持ち、わからないことを質問することもできなくなるんです。厄介なんだけど、その厄介なものを振り切って、一度初心に立ち返ってみましょう。

質問しないと、プライドが壊れる

質問をするとプライドに傷がつくと思っている方も多いと思うけれど、逆なんですよ。わからないと思ったことを質問しないままでいることのほうが、最終的にプライドを破壊してしまうんです。だって、わからないことは質問しないとわからないままだから。

わからないことをわからないままにする自分に、質問もできない自分に嫌気が差しちゃいますよ。それで、よくわからないプライドがよくわからないままバーンッと弾けます。

ただ、何もせずに質問をするのは入社4年目の人間としてダメですよね。

わからないことがあったら、まずは自分の力で考えましょう。そうして、自分の考えを「こここうでしたっけ?」と確認するんです。最初から質問をすると、「自分で考えろ!」「4年目にもなってわからないのか」と嫌味を言われてしまいます。

だけど、「確認しにきた」ということなら、人はなんだかやさしくなれるんです。それに、自分で考えることで覚えやすくもなります。

初心にかえって、質問を確認という形で行うこと、やってみましょう!

それが、全力を出すことにもつながりますよ。

本当にダメだったら、転職という選択肢もある

初心にかえって全力を出して、それでも人から仕事できないと言われたり、態度でそれを示されたりするのなら、今より自分に合う仕事があるということだとミヤケンは思います。究極に初心にかえるというのは、ボクが思うに「仕事選びに立ち返ること」です。一度初心にかえると、全力を出さなくても今の仕事が自分に合っているかどうかがわかることもあります。

もちろん、全力を出して初めて仕事選びに立ち返れる人もいるけどね。

ただ、どちらにしても、転職という選択肢は頭の中に置いておいてください。

初心にかえるというのは、一度登り始めた山を下ることです。

下り始めると、「こうしたほうが登りやすいなあ」と、自分に合った道や登り方が見えてきます。初心にかえると、自然と自分に本当に合う仕事が見えてくるんじゃないでしょうか?

もしも、全力を出しても仕事できないと感じたり言われたりしたときには、そうやって下山してみてください。

山の登り方は、人それぞれ、道も人それぞれありますよ。

本当に自分が仕事できないのかを判断するため、まずは自分を絶対評価してみてください。全力を出し切れていて、他人から特に何も言われないとしたら、仕事できないというのは杞憂かもしれません。だけど、全力を出し切れていても他人から仕事できないと言われたり、態度でそれを示されたりするのなら、今の仕事があなたに向いていないのかも。

まずは、全力を出し切るために初心にかえりましょう。わからないことがあれば自ら考え、確認する。そうして自分が今できる最高の仕事をしたとき、それでもダメだったら、心を切り替えて転職しましょう。