こんばんは、営業職辞めたマンのミヤケンです。
営業を辞める前は、悩んでいました。辞めたほうがいいのかな、辞めないほうがいいのかな…。だけど、ボクは営業の仕事に興味があったわけではなく、向いているわけでもなかったんですよね。
だから、結果的には辞めて正解だったなあ。
今回は、ボクが営業マンを辞めてよかったと感じる理由をいろいろ語りたいと思います。
語りつくせない解放感があった
営業を辞めて最初に感じたのは、語りつくせないほどの解放感。当時は「何とも言えないなあ」と思っていたんだけど、今なら語ることができそうです。営業を辞めて感じた解放感は、数字と雑務などから解き放たれた感覚でした。
数字を追う毎日からの解放
「営業を辞めてよかった」と語る人が、みんな言っているのが「数字から解放されて気持ちがいい」ということだと思います。営業の仕事って、毎日が数字との戦いですよね。
「未達」「ヨミ」などの言葉を耳にするだけで、「ああもうだめ! 胃がキリキリする」というなんともいえない緊張感がボクの胃腸を鷲掴みにしました。このプレッシャーは、アムロがシャアに始めて会ったとき感じたものと同じくらいなのかもしれませんね。
辞めた後、朝起きたときに「あれ?」と思ったんです。起きたときから感じていた緊張が、なかったんですよ。よく考えてみたら、朝起きてすぐ緊張しているというのはおかしな話なんですけど。
最初は違和感がありましたし、解放感もありましたが、なんだか不思議なフワフワとした気持ちでした。
転職後、Webの仕事をしていて感じたのは「数字を意識しすぎると、仕事がつまらなくなるなあ」ということだったんです。
営業をしていたとき、「自分が何をしていたか」「自分がどう仕事をしていたか」ということよりも、「この仕事の数字が」ということばかりを考えていました。だから、営業のとき自分がどんな風に仕事をしていたのか、ボクにはよく覚えていない部分があります。
Webの仕事をしているときは、「自分が何をどうしているのか」ということを見る時間が増え、自分の仕事と向き合っているという実感が得られました。
健全に働くというのは、自分の仕事自体としっかり向き合うことだと思います。だから、営業辞めてよかったなあと思うわけです。
いろいろな雑務と、縛られた時間からの解放
ボクの職場は、営業職が雑務を自分でしていました。お客様に見せる見積もりを作成したり、電話対応したり、事務仕事も結構あったりして時間がどれだけあっても足りないなあと…。外回りに行けば雑務がたまるし、雑務に没頭したら数字を出せないし。
なんだか、時間を切り売りしているなあと感じました。
だけど、時間を切り売りしてまで働いて得るものはなんだったんだろうと、思うんです。時間を切り売りしただけの給料は貰っていた…のかなあ? ボクが就職した当時は世界的に経済が危なかったときだから、それすらも危うかったかも。
ただ、給料よりも「時間を切り売りしているのに、身に付いたスキルが少ない」ということに、ボクは危機感を覚えました。
特に、雑務をすると本来の仕事に集中できないから、営業スキルの上達も遅くなりますよね。
辞めた後は、雑務をしていた時間を自分の勉強にあてることができています。人間は日々勉強だって言うくらいだし、知識のインプットにあてる時間が増えたことが、営業を辞めて正解だったと思う理由のひとつになっているんですよ。
営業をしていた頃より、人と深いコミュニケーションが取れるようになった
営業の仕事は、たくさんの人と交流することがありますよね。だけど、その交流はなんだか浅くありません? たとえば、お客さんのことは「利益」にしか感じられなかったし、どんな人もお客さんになるかもしれないからと深く踏み込んだ話が出来ず、当たり障りない話しかできなかったし。
一度しか会ったことが無い人とも、自分が担当した人だからと、当たり障りも無い面白くも無い話をしなきゃいけないのが嫌だったんです。たくさんの人と出会う機会があるのに、深いコミュニケーションが取れないから、人と出会った実感が無かったんですよねえ。
同僚とも「ライバル意識」をしすぎて、上辺だけの付き合いをしていました。
なんだか、もったいないんだよなあ…。
今の仕事をしていると、人の欲望・願望などに踏み込む機会が多いため、営業より深い話をする機会が多いです。
職場の人とは、ライバル意識が薄いからか、結構しっかり仲良くさせてもらっています。
自分の時間が取れる! 休める! 当たり前が嬉しかった
営業は、とにかく忙しかったんですよね。営業の仕事をしていると「定時」という感覚が、薄くなります。外回りしていたら定時なんて無いも同然だし、「数字が取れるまで帰るな」とか「休むな」とか言われていて、あまり自分の時間がありませんでした。
日中はお客さんに営業の提案をしたり、現場の管理をしに行ったり、外出仕事がたくさんあります。会社に帰るのは定時頃になり、そこから見積もり作成・事務仕事などをしないといけなかったんですよ。
毎日クタクタになるまで働いて、家に帰ったらお風呂に入って寝るだけです。
遊ぶ時間も、趣味をする時間も、何もありませんでした。
辞めた後、とにかく嬉しかったのが「定時の後に飲みに行けること」と「テレビを見ながらグダグダする時間があること」です。
飲んで帰ってもまだ時間に余裕があったし、すぐ帰ったら家でグダグダとお酒を飲みながらテレビを見る時間がたくさんあった。バラエティ番組を見て笑う時間、ニュース番組を見て情勢を知る時間、アニメを見てワクワクドキドキする時間…。
かけがえのない時間を、失った分は取り戻せないけど、これからの分は取り戻せた。
休日に休めるというのも、嬉しかったなあ。当たり前のことなんだけど、その当たり前が失われていたから、本当に嬉しかった。
「営業を辞めてよかった!」と、胸を張って言えるようになったのは、それを自覚してからでしたね。
ボクが営業マンを辞めてよかった点をいろいろ紹介しました。
ほかにも、感じたことはいろいろあります。転職したらキャリアパスの選択肢が増えること
とか、プライベートで人と出会う機会が増えたこととか…。いろいろある中でも、特に強く感じたのが今回紹介したことでした。
営業を辞めたいと悩んでいる人は、多いと思います。辞めたいのなら、営業を辞めて正解だったと思える可能性は高いです。自分がそう感じられるかを、じっくり考えて決めましょうね。