新卒1年目、営業の仕事が辛いと悩む人は多いと思います。
このままだとうつになってしまうかも…。
ミヤケンの嫁の弟くんがね、営業の仕事が辛すぎて、うつになったことがあるんです。当時の彼も新社会人だったから、みなさんの現状とか・な・り近いと思います。
今回は、そんな義弟くんの話を紹介しながら「あまりに辛いならさっさと辞めたほうがいい」という思いを伝えつつ、具体的にどんな行動を起こすべきなのかアドバイスしたいと思います。
掌編ストーリー:うつになった新人営業の話
新卒1年目、義弟くんはやりたい仕事がわかりませんでした。だから「とりあえず右ならえ」の就職活動をし、営業志望として就活したんです。結局、義弟くんはOA機器の営業マンになりました。これは、そんな義弟くんの話を「義弟くんの1人称視点」語る実際の記録――。
最初は良かったけど、営業活動が始まって…
入社後、入社研修がありました。
俺(義弟くんの1人称)は、とりあえず内定もらった会社でとりあえず営業を希望してここにいる。入社研修のとき、辛い気持ちは特にありませんでした。これから配属先が決まっても、与えられた仕事を与えられるままにやれるだろうと信じて疑わなかったんです。
しかし、配属後は…。
「電話は3コール以内にとれ! 取れなかったら今日は自販機禁止な」
「わかりました!」
プルルルル、プルルルル、「はい〇〇株式会社営業部」と、言われた通り3コール以内を徹底することから営業の仕事が始まったんです。自販機禁止というのは冗談のつもりだったのかもしれませんが、俺は真に受けていました。
その会社にはコーヒーサーバーが無いから、自販機禁止=飲み物は外でしか買えないということだったんですよ。まだ外回りの仕事が無い新人だったから、自販機禁止のプレッシャーは凄かったです。
最初は本当に電話番と書類をマニュアル通りに作る練習だけでしたが、1か月後には先輩と一緒に営業回りをしていました。
それから1か月後、ひとりで営業に出ることに…。とにかく余裕が無い会社だったから、新入社員も1年目から駆り出されるんです。
「お困りのことありませんか?」
「複合機を新調するご予定は?」
「新しいビジネスPC入れませんか?」
撃沈、撃沈、撃沈の日々。とにかく、取引交渉をするというのが絶望的に合いませんでした。営業のコツも交渉の基本もわからないで、ただただ直球勝負をしかけて撃沈しまくっていたんです。
「何かひとつでも売るまでは帰ってくるな!」
部長の言葉が頭の中をループして、ぐるぐるぐるぐる。
そんな言葉を全部真に受けて、全部受け止めて、全部に傷ついて、全部全部全部…。売れないし、売ったとしても「要らないもの買わせたかな」と考えてしまって辛い気持ちでいっぱいでした。
ふと、俺がやっている飛び込みの営業というのは、誰かにとっての迷惑行為なのでは? と思ったんです。
心が、折れました。
辞めることにも罪悪感。そしてうつ病へ
辛い、辞めたいが口癖になった俺。
しかし、辞めることにも罪悪感がありました。新卒1年目の人が辞めていいわけがないし、辞めて良い方向に人生を導けるはずもないと思っていたんです。実際、部長も事前に「辞めるなんて言いだすやつは今後生きていけないぞ、ゴミなんだから」と釘を刺します。
やりたいことも、特になかったし…。
そう思いながらずるずる働いていたら、ある日から寝る前に必ず泣くようになりました。
ある日、ぱたりと動けなくなりました。
姉に引きずられて病院に行くと、うつ病の診断。
とりあえず、診断書を盾に休職することになったんです。
休職後、人を支える仕事がしたい
休職中、ぼんやりとする頭で色々考えました。
ある日、姉が始めて制作進行を勤めたアニメの1話の録画を見たんです。そのアニメが放送されたのは結構前のことで、姉はもうアニメの制作進行を辞めていました。ただ、そのアニメのエンドクレジットに姉の名前が出てきたのを見て、当時の姉の様子を思い出したんです。
疲れ果てて深夜に帰ってくることがあり、帰ってこれないこともあったのに、休日に仕事の話をするときの姉が活き活きしていたということを。
辛いこともたくさんあって、精神的にかなりヤバイ状態になって辞めたんです。
それなのに、なんだかんだ「やりがい」はあった。それがどうしてか考えたこともありませんでしたが、そのときの俺は「人のためになるからだ」と気づいたんです。
休職後は、人を支える仕事がしたいと思って転職活動を行いました。
今は、介護の仕事をしています。めちゃくちゃ大変だけど、不思議と辛いとは思いません。
営業の仕事がどうしても辛い人へ、悠長なことを言わないで!
ボクの義弟の話をしましたが、姉弟そろって新卒の仕事があまりうまくいかなかったんですよねー。彼の姉であるボクの妻の話もチラリと紹介しましたが、本当にヤバくなる前に辞めていました。
義弟くんの場合は、辛い気持ちを我慢して「辞められない」「辞めないほうがいい」と悠長に構えていたんです。「やりたことがないから」と理由を付けて、現状維持に甘んじていました。
結果、うつ病になっちゃった。
営業の仕事がどうしても辛いと思っているみなさん、悠長なことを言っている場合ではありません。「このままだとうつ病になるかもしれない」と思っている時点で、自分自身は結構ヤバイ状態だと思ってください。
転職、しないとヤバイ。
転職リスクを限りなくゼロにしよう
仕事が辛いけど仕事を辞めるのをためらうのは、転職にリスクがあるからだと思うんです。特に「新入社員だし、新人営業マンだし」ということを理由にして、リスクを感じて「辞めたいけど我慢だ」と考えちゃうんじゃないかなあ。
転職リスクを限りなくゼロにしたら、いいんだよ! グリーンだよ!
たとえば、第二新卒を狙っている会社を狙うことで、新卒1年目に転職しようとしているというマイナスイメージは無関係になります。自分の今の状況を改善できる求人を確実にものにすれば、転職して後悔するリスクもなくなるんです。
また、営業を辞めて何の仕事をするかもバッチリ決められればさらにいい。
そのために、転職サイトを使ってみましょう。
とにかく、早く動き出したほうがいい。
転職を決意する前に転職サイトに登録するほど手が早いくらいが、ちょうどいいとミヤケンは思います。
精神的に辛い仕事は、営業だろうとなんだろうと続けられません。続けようとしても「うつ」などの精神疾患になったり、倒れたりして続けられない状況に追い込まれてしまいます。そのあとに転職するよりも、そうなる前に転職しておくほうが絶対にいいです。
それが、社会人生活を楽しく生きるために必要なリスク回避だと思います。