「仕事が手につかないよー!」という人、案外多いんじゃないかなあと思うミヤケンです。

集中できないとも言えるかもしれないけど、仕事が手につかない状態が極まってくると、「集中」とはまた別次元になっちゃうんですよね。集中するとかしないとか、それ以前の問題でなんだか頭がぼんやりとしてくるんです。

ボクの親戚(男性)が、そんな感じでした。なんだか仕事が手につかないと思っていたら、なんとうつ病だったんです!

今回はその状態から脱出したミヤケンの親戚に独占インタビューを敢行し、話を聞いてきました。その話を紹介しましょう!

仕事に大きなストレスを抱えていたら…

親戚親戚と呼ぶのは不便だから、まずは名前を決めましょうか。あまり気の強い人じゃないけどキレると怖いという人だったから、似た性格を持つ某警察ロボットアニメのキャラにちなみ、進士さん、進士さんと呼ぶことにします。

進士さんには、仕事で大きなストレスがあったんですよ。

それは語りつくせないくらい大きく多様なものだったんだけど、まず根本的に「今の仕事がやりたい仕事じゃない」というのがありました。新卒で営業職に配属されたんだけど、彼は前線でバリバリ稼ぐよりも人を支えるような仕事がしたいという人だったんですよ。

ただ、配属されたからにはがんばりました。

「とにかく、働いて働いた。人が足りなかったからそれを補おうと思って。だけど、どれだけ働いても上司は、会社は、感謝するどころかもっと働けと言ってくる。人をあんまり雇えないくらいの会社だから、給料もそんなには貰えなかった。おまけに個人向け新規開拓営業は、嫌われてばかりだ。」

進士さんは、働いても働いても感謝されず、「100%がんばったら次は120%を要求され、120%をこなしたら今度は140%を要求される」という際限なく要求が加速することに、どんどん疲れていきました。

大きく膨れ上がったストレスを、進士さんは働いて働いて働き続けることで昇華させようとしたんです。だけれど、ある日突然、仕事が手につかなくなりました。

周囲の勧めで病院に→軽度のうつ病だった

仕事が手につかないという状態になって、それでも進士さんはひたすらに仕事をがんばろうとしました。だけれど、どれだけ仕事をがんばろうとしても、仕事が手につかないんです。自分でもわけがわからなくなって、進士さんは周りの人に相談しました。

「念のため、心療内科を受診したほうがいいんじゃない?」

その勧めのままに病院に行ったら、進士さんは軽度のうつ病だったんです。

漢方薬を飲んで治療するくらいで大丈夫だったんだけど、そのときのお医者さんがこう言いました。「この調子で無理してがんばり続けていたら、何も手につかないくらい重くなっていたかもしれないよ」って。

その言葉を信じて、進士さんは仕事を辞めたんです。

「会社は僕をダメだと言うかもしれないけど、このまま本当にダメになるくらいなら、ここで辞めたほうがいいのかもしれない。仕事が手につかないのは、辞めたほうがいいことがあるよと僕の体と神様が教えてくれたんだと思う。」

治療しながら、転職に踏み切った

漢方薬を飲んで治療をしながら、進士さんは転職に踏み切りました。「このままじっとしちゃいられないし、何にストレスを感じていたかを思い出せる今のうちに、転職しようと思った」と、進士さんは言います。なんだかのんびりしているように見えて、すごい判断力だなあとミヤケンはただただ感心しちゃいました。

進士さんは自分が仕事で大きなストレスを抱えていたことを、軽度のうつ病と診断されたことで自覚できましたから、それを解消しないと意味がないと思ったんですよね。

最初に、自分のストレスチェックをしました。今の仕事・会社の何にストレスを感じたのかなあって、ボクはさっき話してしまったけど、在職中は進士さん、自覚していなかったんです。考えた結果、「褒められない。際限なく高い要求をされる」ということが嫌だということに至りました。

誰かを支える仕事がしたかったというもともとの希望もあって、営業をしていたのと同じ業界の人事部に転職!

結果、ストレスが解消されてうつ病も克服し、今も元気に働いています。

進士さんは最後にこう締めくくりました。

「自分が何をしたいか、何をしたくないか、それを自覚しないとダメだね」

仕事が手につかない状態を、甘くみちゃダメ

仕事が手につかないというのは、結構甘くみちゃうんですよね。そりゃあ不安に思うし、「くそう! なんでだ」と悔しい思いもします。だけれど、それほど深刻に考えない人が多いと思うんです。逆に考えるんだ、「もっとがんばろう、と」っていう思考になる人も結構いるんじゃないかな。

だけど、ミヤケンの親戚である進士さんもそうだったように、最悪うつ病になる可能性もあります。

うつ病になるというか、うつ病の症状として「仕事が手につかない状態になる」のほうが正しいかなあ。

どちらにしても、放置すると危険だということには違いありませんよね。だから、もしも今「仕事が手につかない」状態で悩んでいる人は、対策として転職を考えたほうがいいと思います。特に、長引いている人は転職活動を軽く始めてみたほうがいいよ!

軽くというのはたとえば、転職サイトに登録して新着求人メールをチェックするとか、相談する程度の話です。

そうやって求人を見たり相談したりする中で、自分が本当に転職したほうがいいのかがわかってくると思います。相談していると、自分が何に大きなストレスを感じているのかがわかりますしね。

仕事が手につかないということは、何かしら仕事でストレスがたまっているということです。転職するにしてもしないにしても、ストレス対策をしないと今の状態は好転しないと思います。

その対策のひとつとして、転職を考えよう!

仕事が手につかない状態が長引くとうつ病になる可能性もあるし、その状態がすでにうつ病のサインかもしれません。

これをきっかけに、今の仕事で抱えているストレスの正体を暴きましょう! その正体が掴めたら、転職以外で解消できるか、転職するしかないかもわかると思います。

そのために、転職活動をとりあえず軽く始めておくのは効果的だとミヤケンは思います。

ここで、進士さんから「本当の最後の一言」をもらったので紹介しましょう。

「仕事が手につかない状態が続くより、転職するほうが、将来的にプラスだよ」