有料老人ホームと言えば、よく福祉系・介護系の職場として特養と比べられますよね。どちらも大変な職場だということを聞くけれど、有料老人ホームを辞めたいと思っている人が特養に転職するメリットはあるのでしょうか?

有料老人ホームの仕事がきついから介護職自体を辞めるという選択肢は、ありなのか?

今回は、そういう疑問を解決するために、有料老人ホームから転職することについてアレコレとミヤケンなりに考えてみました。

有料老人ホームの仕事はきつい? 辞めたい理由を振り返ろう

有料老人ホームの仕事はきついと言われるけれど、その原因はなんだろう? そもそもみなさんが有料老人ホームの仕事を辞めたいと思っている理由は、なんなんでしょう。その理由を今一度考え直し、向き合うことで見えてくるものがあります。

日勤・夜勤の繰り返しがきつい

有料老人ホームには、日勤と夜勤がありますよね。というか、入所型の福祉施設全般に日勤と夜勤というシフトがあります。夜勤は夕方から朝まで働くというもので、夜勤の朝は夜勤明けとして一日実質的な休みが得られるんですよねー。

その日勤と夜勤を繰り返すことは自律神経を壊滅的に狂わせてしまいます。

ミヤケンの知人に介護職の人がいるんだけれど、その人は酒と睡眠導入剤を併用しないと眠れないと言っていました。本来睡眠導入剤と酒は併用しちゃあいけないんですけどねー。

しかも、夜勤明けが実質的な休みと言っても、夜勤明けは眠っているだけで夕方になります。翌日の仕事に備えて夜も寝ないといけないし、結局寝て食べて寝るだけになるんです。

休日がそもそも週に1日しかなく、週休2日のうち1日は夜勤明けという実情もあります。

結局、日勤と夜勤を繰り返して自律神経を狂わせるし、休日も少ないし…。有料老人ホームで働くというのは、きついことですよね。

給与ベースが比較的低い

介護福祉系の職場の中だと、有料老人ホームはどうしてか給与ベースが低いように感じられます。特別養護老人ホームは求人を見ると月給30万円から32万円というところが結構ありますが、有料老人ホームは低くて20蔓延、高くても28万円くらいです。

より給与ベースが高い職場に転職したいと思う人も、多いんじゃないかなあ。

そもそも介護職がやってられない

そもそも、給料とか夜勤とかの問題じゃなくて、介護職なんてやってられない!

ミヤケンもそう思います。

社会的に絶対必要な仕事だし、これからもっともっと必要とされる仕事なのに待遇が悪いですよね。全国で介護職員が一斉蜂起して仕事を放棄したら、一体どれだけの老人たちとその家族が困ることかと…。

それなのに、介護職の給料は低いし、なんだかじいちゃんばあちゃんの奴隷みたいです。

低い給料で精一杯やっていても、家族からクレームが来ますしねー。「有料老人ホームの職員さんたちは、一体誰の代わりにご老人の面倒をみているのか」と、クレームをつける家族たちに言ってやりたくなっちゃいますよミヤケンは。

介護職とか、福祉系の仕事がやってられないと感じるのは、当然だと思います。

誰もその考えを責める権利はありません。

有料老人ホームで働くメリットがある人と、無い人

ここまで有料老人ホームで働くのがきついという話をしてきたのに、今更有料老人ホームで働くメリットの話かと思われるかもしれません。

これまでの話を踏まえてミヤケンなりにメリットを考えてみたんだけれど、メリットがある人の特徴はひとつしかありませんでした。

福祉系の仕事を極めたいという人。

有料老人ホームは有料だからこそ、高いレベルの接遇マナーを求められます。利用者に対する態度とかサービスとかは、特別養護老人ホームよりもハイレベルなので、そういうスキルが向上しやすい環境があるんですよ。

だから、福祉系の仕事を極めたいなら働くメリットは大きい。

だけれど、その気がないならメリットはありません。

辞めちゃえ。

福祉系の仕事を続けたいなら、どんな職場がいい?

給料を改善したいなら、特別養護老人ホームがいいと思います。

有料老人ホームで培った高い接遇マナーを活かせるし、特別養護老人ホームからも有料老人ホーム経験者は優遇されるはずです。月収が介護系施設の中だとトップクラスだと言われているので、待遇改善を求めるならここしかありません。

給与水準が高い理由は、規模が大きい施設が多くて収入が安定しているためじゃないかなと思います。

夜勤を無くしたいなら、デイサービスがオススメです。給料ベースこそ低い傾向はありますが、それは夜勤手当が無い分だと考えると納得できるんじゃないかなあ。夜勤は本当に給料を下げてでも無くす価値があるものだと思いますよ。

介護職・福祉職から離れよう

有料老人ホームの仕事を辞めたい人の多くは、介護職とか福祉系の仕事自体を辞めたい人だと思うんです。日勤夜勤の繰り返しとか報われない給料とか、そもそも福祉という仕事のきついところとかとか…。

特に福祉の仕事や介護の仕事の辛さというのは、施設が変わっても共通しているものです。だから、とにかく介護・福祉から離れるしかありません。

そうしないと、今の不満は解消されません。

じゃあ、有料老人ホームの職員や介護職を辞めた後、みんなどんな仕事に就いているの? という話になります。そうですね、ネットとか知り合いとかを頼って調べたところ…。

  • 事務職
  • 飲食
  • サービス業
  • 工場の仕事

事務職は一般企業の事務になる人もいれば、福祉施設の事務になる人もいますが、どちらにしても介護職や有料老人ホームからの転職者が多い仕事です。「腰を痛めたから」「体力的に楽な仕事がしたい」「休みを増やしたい」という理由が、多いんじゃないかな。

飲食とかサービスとかは、施設で培ったコミュニケーション能力を活かすということなんだと思います。

特に有料老人ホームは高い接遇マナーが要求されるから、サービス業が合うでしょうね。ボクとしてはホテル業をオススメしたいところです。サービス業の中でも、ホテルは高い接客スキルが求められますから。

工場の仕事は体力を活かしてということなんだと思うけれど、腰痛持ちにはオススメしません。

夜勤はあるけれど、職場によっては介護の仕事をするよりも給料が高くなります。そういうところに納得して働いているんでしょうね。あとは、日勤夜勤の繰り返しに体が慣れ過ぎているからとかとか。

ミヤケン的には、事務またはサービスがベストじゃないかなと思います!

ただ、どちらにしても異業種転職になっちゃうから、転職サイトを利用して少しでも有利に転職できるようにすることが必要です。

戦略を立てて、有料老人ホームの仕事を辞めましょう!

有料老人ホームの仕事は、きついです。

介護職を辞めたい人、福祉の仕事を辞めたい人、他の福祉施設でなら働きたい人、人それぞれだと思います。有料老人ホームから転職するなら、自分がどうしたいのかということと、どんな経験をどういう風に活かしたいのかということをしっかり考えましょう。

ただ、概して言っちゃうと、異業種転職を前提に考えたほうが、幸せになれるとボクは思いますよ。