消防士さん、いつもお疲れ様です。

消防士を辞めたいと思ったとき、そこにはいろいろな理由があると思います。人間関係とか体力的な問題とか…。とにかく特殊な仕事だから、辞めたいと思ってもなかなか辞められなかったり「自分が本当に辞めるべきかわからない」と思ったりするんじゃないかな。

そこで、今回は消防士から転職するときの考え方や転職先のアドバイスなどを、ミヤケンなりにしてみたいと思います。

やりがいはあるけど、辛い仕事! 消防士を辞めたい理由あるある

消防士の仕事は、やりがいが大きい仕事だと思います。人の命を助けることができるというのは、凄いことですからね。誰にでもできる仕事では、ありません。ただ、同時に辛い仕事でもあって、そのせいでやりがいも薄れるんじゃないかなあ…。

他の消防士がどんな理由で辞めたのかをミヤケンがリサーチした結果を、消防士を辞めたいという皆さんに紹介しましょう。まずは退職理由を自覚するところから!

体力的にかなりしんどい

消防士さんの仕事、体力的にしんどいですよね。訓練だけでも結構大変だと思いますが、実際に火災があって出動したときにも、やっぱり消防士の仕事は体力勝負です。消化および救出を行う前に消防士さんが倒れてしまっては、意味がありませんからね。

とことんまで体をいじめ抜いて鍛えることになり、本当にしんどいんじゃないかなあ。

貧弱なミヤケンは、考えるだけで卒倒しそうです。

特に夏場! 水分摂取が追っつかないほどに消耗し、熱中症になりかける人も多発するとか。しかも、熱中症になると心配より先に上司の怒号が飛ぶ! まるで軍隊だ…。

旧態依然とした慣習がある

消防士の職場は、典型的で絶対的な縦社会。上司の言うことは絶対、というようなか・な・り古臭い慣習があります。特に指示出しをする上司陣は結構お年を召されている方が多く、バブル期のような「上の言うことは絶対」「先輩を敬え」という文化を作りたがるんです。

それを作るために、怒声罵声を轟かせる怒声人たち。

パワハラ・モラハラは当たり前、消防の常識・非常識。陰湿なイジメもいたずらも横行し、誰もそれに文句を言うことができない絶対王政社会のような感じですよね。そんなだから、慣習自体だけでなく人間関係に悩みを抱える人も多いんじゃないかなあ。

しかもたちが悪いのが、上司たちに悪気が無いということです。

自分は正しいことをしていると思っているみたいだけれど、相手の気持ちを考えない行動は善意だとしても全て迷惑なんだー!

旧態依然とした文化や慣習、雰囲気にしびれを切らして「辞めてやる…! こんな職場…!」と退職する人も多いみたいですね。

プライベートが無いに等しい

休日に大規模な火事が起きたり、管轄の地域内で同時多発的に火事が起きたら、緊急招集をかけられてしまいますよね。「休みくらい休ませてよ!」と思っちゃいそうだなあ、ボクなら。それでも文句を言えずに出動するのが消防士の凄いところで、辛いところ。

また、旅行に行きたいと思っても職場に報告する義務があるとか、プライベートにまで干渉されてきます。非番だとしても、大した用もないのに電話がかかってくるし、自由に好きに生きられないのがミヤケンにとって一番辛いですね。

って、管轄外に出るだけで届け出を出さないといけないんだから…。

「辞めたい理由」は重い? 辞めてよかったと思えるかを考えよう

消防士を辞めたい理由としてよく語られるものを紹介してきましたが、自分自身がどうして消防士を辞めたいと思っているのか、自覚できましたか? 自覚したら、今度はその理由が自分にとってどれくらいの重みを持っているのかを考えてみましょう。

仕事を続けられないくらい重い理由なら、消防士から転職した後に「辞めてよかった」と思えると思います。

消防士という特殊な仕事、辞める前には慎重に、辞めるときには大胆に行動しましょう。

消防士から転職しよう! どんな転職先がいいのかな?

消防士から転職するとき、一番じっくりと腰を据えて考えて欲しいのは「転職先をどうするか」ですね。消防士としての経験をどのように活かしたらいいのか、自分には何ができるのか、何がしてみたいのか…。その考えの参考になればと、ミヤケン的な考えを紹介します。

体力を使う仕事に就く人が多いみたい

消防士は体力勝負な仕事だから、その鍛え上げられた肉体と体力を活かした仕事に就く人が多いです。体力を活かす仕事と言っても結構幅が広くて、「体力勝負の仕事」「体力が必要だけど、それが命というほどでもない仕事」などがあります。

  • 引っ越し屋さん
  • 土木建築業界
  • 警備員
  • トラックドライバー・物流の仕事
  • 製造業(製造部門)

体力が役に立つ仕事として典型的とも言えるのが、上の五つじゃないかな。

引っ越し屋さんは重い荷物を運ぶ仕事だし、体力と筋肉が無いと難しいですよね。逆に体力とムキッな筋肉があると優遇されます。夏場の引っ越し作業も、夏場の訓練や出動に比べればまだ楽なほうだと感じられると思います。

また、土木建築も体力だけではないものの、体力が命となる仕事ですよね。建築関係の知識が必要になりますが、そういう知識は働きながら身に着けるという習慣が根強く、エントリーはしやすい仕事だと思いますよ。

警備員は体力命というほどではないものの、あれば優遇される仕事です。チーム作業の消防士とは違って、単独行動が多いため、煩わしい人間関係から解放されます。

トラックドライバーも、人間関係が辛いという人にはオススメですねー。仕事をしている間は基本的に一人ですから。残業はあるから体力は必要ですが、その代わり休みは消防士の頃よりも満喫できます。普段は忙しく、休みは暇を謳歌できる!

モノ作りが好きなら製造もありだと思います。

体力を活かすというだけでも、結構選択肢の幅は広いんですよ。

書類仕事の経験を活かすのもいいと思う

消防士は、案外デスクワークも多いです。平和なときには夕方までデスクに向かい書類仕事をするし、実はデスクワークや書類を扱う仕事も向いていると思います。

たとえば、事務職に転職するのもいいんじゃないかなあ。一般事務もありだし、誰かをサポートする仕事をしてみたいなら営業事務もあり。ただ、個人的に一番オススメしたい事務的な経験を活かせる仕事は、別のところにあります。

不動産管理業です。

不動産管理の仕事は、入居者に対する対応と書類仕事、建物のメンテナンスなど多岐にわたります。そのため書類仕事以外のスキルも求められるんですが、不動産業界というのはとにかく書類が多い!

だから、書類仕事の経験を活かすにはとてもいいと思うんです。

一般事務や営業事務は女性が多いけれど、不動産管理業は男性も女性も活躍しています。男女比が良いところは人間関係がこじれにくい印象がミヤケン的にはあり、そういう意味でもオススメです。

ただし、入社後には不動産関係のことをたくさん勉強しないといけませんけどね。

それが苦にならないのなら、不動産管理はかなり穴場の転職先だと思いますよ!

消防士を辞めたいと思っている人がまずするべきなのは、自分にとって辞めたい理由は何なのかを自覚すること。その理由は「辞めてよかった」と声高らかに言えるほど重いものなのか、後悔しないかを考えること。

転職先選びは、「体力仕事」「書類仕事」などの経験を幅広く活かせる仕事というのがキーワードになると思います。

消防士の常識は世間の非常識という言葉がありますが、消防士から転職するときの転職先が全然ないということでは決してありません。未来の可能性はたくさん広がっているから、じっくり腰を据えて比較検討しましょう!