航空整備士、なんとなくカッコいいイメージ。

だけど、調べてみると実態は「そんなにいいものじゃあないかもしれない」と思ってしまうようなものだったんですよ。部外者のミヤケンがそう思うのだから、働いている人が辞めたいと考えた回数はとてもとても多いはず…。

航空整備士を辞めたいと考えている方にミヤケンが伝えたいことは、あとで「辞めてよかった」と言えるような転職を目指そう! ということ。

今回はそのための転職先選びと、航空整備士から転職するときのポイントをミヤケンが思う存分語りたいと思います。

ミヤケンリサーチ! 航空整備士の仕事の辛さと良いところ

ボクには航空整備士の知り合いはいないので、全てネットで調べた話です。ただ、ネットにはいろいろな立場の人の意見があって見ていくと面白い。そんな「航空整備士の仕事の大変さ」と逆に「この仕事のいいところ」について調べたリサーチ結果を、ここに記したいと思います。

たくさんの命を預かるという、責任

航空整備士が整備する「飛行機」というのは、大勢の乗客を乗せて空高く飛びます。整備不良によるトラブルが発生したら、当然飛行機は上空遥か彼方から落下するわけですよ。人が高いところから落ちるとどうなるか? それで着陸がうまくいかなければどうなるか?

死にます。

命を預かる仕事という意味で言えば、お医者さんと同じくらいの責任を抱える仕事なんですよね。

失敗は許されないプレッシャーなどから精神的ストレスが大きくなることもあり、ストレスが理由で仕事を辞めたいと語る航空整備士も多いと思います。

給料・休日・福利厚生などはどうなの?

整備士関係の仕事の中だと、給料は高いほうです。

大勢の命を預かる仕事として考えると低いものの、40代の年収が500万円から600万円と一般的に言われている全職種共通の平均年収と比べても高めと言えます。所説ありますが、40代なら400万円後半から500万円前半くらいが平均みたいですからねー。

給料に関する不満は「責任と天秤にかける」と出てくるのかもしれないけれど、実際は「他の職種や整備職と天秤にかける」人が多く、給料が不満点と語る人は少ない傾向があります。

自動車整備士と比べて給料が高いと感じる人が多く、「いい」とまでは言わないけど「まあまあ」という人もいます。たまに「給料は安い」と語る人もいるけれど、どんな人にも共通して語ることがあるんです。

それが、拘束時間が比較的短くて福利厚生が充実しているということ。

ただし、飛行機に携わる人全体からしたら給料の水準は低めです。というか、地上にとどまる職種は基本的に給料が低めに設定されています。パイロットやキャビンアテンダントは実際に航空機に搭乗し、自分の身を危険にさらすことにもなるし、勤務時間も不規則で激務ですからね。

働いてみると「ほかの整備士に比べて給料がいい」と言って言い訳できるけれど、部外者のミヤケン的には正直「給料が割に合わない」と感じてしまいます。

高い低いの問題じゃなくて、責任の重さと重労働と比較して割に合わないんじゃないかなあという話。

シフト勤務という辛さもありますしね。

福利厚生がいいというメリットもあるし休日も決して少なくはないし、「絶対転職すべき」「転職しないとヤバイ」とは言えないかもしれません。

だけど、辞めたい気持ちがあるなら、前向きに積極的に転職を考えてもいいんじゃないかなあとボクは思います。

航空整備士から転職するとき、考えたいポイント

航空整備士から転職するときには、いろいろと考えたいポイントがあります。自分に合う仕事とは何か? 航空整備士にとってアピールポイントって何なのか? ほかにもたくさん! 航空整備士を辞めてよかったと思えるように、思考作業を頑張りましょう。

シフト制はやめておこうか

チラリとしか語りませんでしたが、航空整備士の悩みの種となることが多いのが「シフト制」ということです。寿命を縮めるかのような夜勤に、早番・日勤と色々な時間帯で働くことになり、生活周期が乱れまくっちゃいます。

乱れている状態が通常だから、乱れているの? 正常なの? どっちなんだー! と自己矛盾を起こしちゃいそうですよね。

シフト制勤務の仕事は、接客・販売・サービス関係の仕事に多いです。このままシフト勤務を続けると、体を壊す可能性もあります。せっかく転職するんだから、シフト制はやめておいたほうがいいとボクは思うんです。

特に、シフト制の辛さを知っている人には、ね。

航空整備士の転職先選びには、適性が大事!

航空整備士としての自分の長所って、どんなところだと思いますか? ミヤケンが思いつくのは、たとえばこんな感じ。

  • 勉強を続ける姿勢
  • 責任感がある
  • 機械いじりが得意
  • 立体的な理解力
  • 仕事を効率化する能力

航空整備士の仕事というか、技術職全般は「勉強&勉強」の仕事です。働いているとどんどん新しい知識吸収の機会があり、積極的に学ばないと付いていけなくなります。逆に言えば、航空整備士には仕事に関して学ぶ姿勢と意欲があると企業から判断されやすいということじゃないかなあ。

この学ぶ姿勢と意欲って、技術職はもちろんだけれど、未経験の仕事全般に必要とされることです。

未経験転職だって、十分視野に入れられるから、転職先は無理して航空関係じゃなくてもいいし、整備士関係じゃなくてもいいんですよ。機械いじりが得意というのも、整備士関係じゃなくても活かせると思いますしね。

たとえば、立体を理解する力と併せて製造業全般に活かせるし、ITエンジニアの中でも特に保守系は機械いじりが得意というのは必須スキルです。そういうのを探すのもアリじゃないかなあ。

製造業の中だったら、設計開発系も視野に入れられます。シフト勤務は辞めておこうという前提を守るとすると、製造部門よりもオススメです。

また、責任感や効率化うんぬんは、どんな仕事をしていても求められます。

航空整備士から転職するときは、転職先の候補を広くとりましょう。

ミヤケンが思う、航空整備士が選ぶべき転職先は、上記のようなアピールポイントのどれかを活かせて、しかも今みなさんが抱えている悩みを解決できるような職場!

自分の悩みと、そして自分の長所と向き合おうよ!

航空整備士の仕事には、メリットもデメリットもたくさんあります。給料の水準は「整備士」の中だと高いけど、「航空関係」の中だと低い。責任と天秤にかけても充実しているとは言えないけれど、福利厚生は充実しているし休日は少なくないというメリットもある。

だからこそ、辞めたいと思ってもなかなか辞められないんですよね。

考えてみて欲しいのは、今の自分の悩みが何か、辞めないと解決できないことなのかどうか。そして、自分の長所!

辞めてよかったと言えるように、仕事に向けている勉強の姿勢を、少しでも転職に向けてみましょう。