保険もやっぱり、カウンター販売の時代なんだなあ…。

保険と言えば「外交員から契約するもの」というイメージがありましたが、今はそれよりも保険ショップを使う人のほうが多いんじゃないかなと思います。保険外交員が訪問する先の人は保険を必要としているとは限らないけれど、ショップに来る人は必要としている人だから契約もスムーズですしねえ。

ただ、それでも辞めたいと思っちゃうようなことはあると思うんです。

今回は、来店型保険ショップは外交員より楽なのか? ということと、保険ショップを辞めたいという人にオススメの転職先はどこなのかということを語りたいと思います。

来店型保険ショップと保険外交員を比べてみると…

保険外交員は、自分から動いてガンガン契約を取ってくる捨て身アタックな仕事です。門前払いされることが多く、精神的にも体力的にもしんどい面があります。また、自分からズンズン動くという性質上、ノルマが厳しくなるんですよね。

一方、来店型保険ショップは「保険に興味がある人」が来店するのを待って、来店したお客さんを逃さないようにする仕事です。お客さんを待つという性質上、ノルマが比較的やさしめになります。

ただ、来店型保険ショップにも難しい面はあるんです。

たとえば、自分が世話をしたお客さんの契約件数が少なく、成績が悪い場合を考えてみましょう。外交員なら「成績が悪いからバンバンやるか!」という悪あがきも出来るというものだけれど、来店型は悪あがきすらできません。

来た客は絶対逃さない! というプレッシャーがあります。

それを差し引いても、ミヤケン的には来店型保険ショップのほうが楽だと思うんだけどね。

だから、来店型保険ショップから保険外交員! という道は、考えないほうがいいと思います。今よりも大変な思いをするだけだから、自分をいじめ倒すことになっちゃいますよ。

来店型保険ショップを辞めるんだったら、保険業界から足を抜けるくらいの気持ちを持ちましょう。異業種を目指すんだ! なあに、保険以外にも世の中には売り物がたくさんありますし、別に何かを売る仕事じゃなくてもいいわけです。

もちろん、経験を活かすなら何かを売る仕事がいいんですけどね。

来店型保険ショップと似ている「待ちスタイルの販売・営業」で転職先を考えてみる

来店型保険ショップの魅力というのは、普通の営業職に比べて肉体的負担が少なくノルマが少なめということですよね。成績が悪いと取り戻すのは大変になるけど、そもそも人には得意不得意というものがあります。

保険がうまくいかなかったからと言って、販売業や営業職全般ダメだと決め付けるのは早計ですよ! ということで、待ちスタイルの販売・営業のオススメ転職先を紹介しましょう。

まずは、こちら!

旅行カウンター。

旅行代理店、街中にたくさんありますよね。「こういう旅行プランがありますよー」「ご旅行されませんかー?」と、人を旅行という魅惑の世界に誘ってくるあのお店です。あれも、カウンター販売という待ちスタイルの販売・営業方法をとっている業種のひとつですよね。

保険と同じで目に見えにくい商品だけど、旅行はイメージが沸きやすく自分からすすんで「いきたい!」という気持ちになることが多いから、保険よりは売りやすいと思います。

保険は、「入ったほうがいいんじゃないかな」という義務感というか「入らないとヤバイ」みたいな、少し後ろ向きの気持ちが入っているんですよね。だけど、旅行というのは「旅行したい!」という気持ちでしかないわけです。

旅行がしたいと考えていて、自分ひとりでプランを考えるのはキツイという人に、旅行商品を売る。

保険を売るよりも、ハードルは低いと思います。それに、売る側も買う側もイメージしやすいんですよ。写真があるし、実際の施設やお店の口コミがネットでゴロゴロ転がっているし…。そこも保険と違うメリットです。

ただ、臨機応変&迅速な対応が旅行中に求められることがあります。旅行中のトラブルなどの対応も、仕事のうちですからね。そういう大変さはあると、覚悟しておいたほうがいいでしょう。

それにしても、オススメの転職先だとミヤケンは思います。

旅行以外だと、携帯電話ショップも待つタイプの販売スタイルですよね。

携帯電話は旅行や保険と違って、形がある商品を売るからイメージしやすいのが魅力です。ただ、携帯電話関係のプランや商品はわかりづらいものが多く、質問の対応が本当に難しい! 人間関係というよりも、お客さんとの関係にイライラさせられることが多く、精神的に辛い面があります。

それを気にしないなら、オススメです。

なんにせよ、商材を変えて、一度自分の販売スキルや営業スキルを試してみるのがいいと思いますよ。

転職のときは、高い提案力を活かそう

来店型保険ショップの仕事をしていると、高い提案力が身につきます。なるべく利益が高い商品の中から、相手にとって最適な提案をするというのは、難しいものです。だけど、これは販売業や営業職にはもちろん、折衝ごとが多い企画やディレクターなどの仕事にも必要にされる素養なんですよ。

これまで、皆さんは自社の利益を生み出しながらも、相手が納得するような提案をする訓練を実践の中でしてきたということになります。

これを転職で活かさない手はありません!

面接のときには、「私には保険商品の提案で培った、高い提案力があります。御社の利益を考えながら顧客満足度を高める提案には、自信があります」と胸を張って言っていいんですよ!

それが役立つ仕事は、旅行カウンター・携帯電話ショップ・各種販売業・各種営業職・企画職・ディレクターなどなど、多岐にわたります。

ボクが語ってきた旅行代理店以外にも、選択肢は広がっているから、安心して転職活動をしてくださいね。

来店型保険ショップは、比較的楽だけど独自の難しさもある仕事です。それに、保険業界の中にある以上業界全体の風潮や傾向には逆らえず、「保険の仕事」自体が嫌になった人はもう続けてはいけないと思います。

来店型保険ショップを辞めたいなら、転職先は保険業界以外がベター。旅行代理店から企画職・ディレクターまで、保険ショップの経験を活かせる仕事はたくさんあります。

恐れずに、自信を持って転職しましょう!