精神的にきつい仕事、激務な仕事と言われるアジャスター。
ん？ それは心身ともにきついということじゃないか…！ 損害調査業務というのはどうもね、人間不信になることもあるし業務の量も多いし、事故に対して金金と嫌な感じがします。ミヤケンなら続かない仕事だなあ。
今回は、そんなアジャスターを辞めたい人の転職を「乗合アジャスター」「専属アジャスター」などケースごとに考えてみたいと思います。
アジャスターは激務だから辞めたいという人に伝えたいこと
アジャスターの仕事は、きついですよね。
まず、事故とお金というものが絡むときの人間の汚さというかモラルも外面も何もかも取っ払ったような感じが、精神的にストレスになるという話をネットでよく見ます。もっと保険金を高くしろと脅されることもあるし、酷い時には暴力沙汰になることも…。
あとは、不正請求事案が大変ですよね。保険金を得るために、そこまでするかと言いたくなります。暴力団関係者だったりチンピラだったり、借金で後がなくなった人だったり、対応が大変ですよね。
ただでさえ精神的ストレスが強いのに、業務量が多いし残業が多い。
人間関係は少ないけれど、お金が絡む仕事だから職場は殺伐としがちです。
何かがあってもスタンドプレーだから、孤独の戦いをしなきゃいけないのも辛いところ。
アジャスターを辞めたいなら、適度に人間関係がある仕事がいいと思います。個人プレーのようでもあり、チームプレーのようでもある仕事や完全チームプレーな仕事ですね。そういう仕事だと何かがあったら助け合うことができるし、馴染める人間関係の職場だったら多少きついことがあっても乗り越えられます。
お金が絡む人間の怖さみたいなものは、保険関係の仕事をしない限りは見ることがないでしょう。
ただ、接客業は悪質な客の対応など、アジャスターとは違う種類の苦労があるためオススメしません。
乗合アジャスターから専属アジャスターに転職するのはアリ？
乗合アジャスターは、個人の資質によっては専属より圧倒的に稼げます。アジャスター個人事業のような働き方になるから、たくさんの案件をこなして多くの保険金を取れるようになれば、高給を得ることもできます。
乗合は複数の会社から依頼を受けることになるから、うまく仕事をゲットしてそれを回すことができたら本当に、本当に稼げるんじゃないかなあ。
ただ、給料は安定しませんよね。
高い月もあれば低い月もあるというのが好きじゃなくて、アジャスターの仕事内容自体に不満が無いなら、乗合アジャスターから専属アジャスターになるのもいいと思います。
あとは、「ボクには大きく稼ぐほどのスキルは無い」と思っている人ですね。酷いときには10万円程度になってしまうこともあると聞きますし、自信が無いなら専属で一社としっかり付き合ってコンスタントに稼いだほうが安定するはずです。
だから、乗合アジャスターから専属アジャスターに鞍替えするのはアリです。
逆に、スキルが高い人は乗合アジャスターになるのもアリだと思いますよ。
「自分がどれだけ仕事できるか試したい」という人にも、乗合という働き方はオススメです。
技術アジャスターと特殊車アジャスターの違いと転職のメリット
技術アジャスターと特殊車アジャスターの違いは、対象とする車です。
技術アジャスターは普通乗用車とか一般的な車両の事故対応をしますよね。「アジャスター」というときは、たいてい技術アジャスターじゃないかな。「見習い」「初級技能」「3級技能」などランクはあるけれど、技術アジャスターという仕事であることに違いはありません。
特殊車アジャスターは一般車両じゃなくて建設機械などの特殊車両を扱うから、技術アジャスターと違う資格になるけれど…。
業務内容は変わらないからね。
アジャスターの仕事内容がきついと思うなら、異業種転職をするしかありません。
アジャスターの経験を活かせる仕事って何があるの？
アジャスターの経験というと、保険関係の知識と、人との交渉事の経験がメインだと思います。それら二つともを活かせる仕事というと――。
保険営業があります。
保険営業は正社員として働くためアジャスターよりは安定しているけれど、完全歩合制という会社が多いです。自分の実力と努力次第では、か・な・り年収が高くなります。そういうアジャスターのうまみは引き継ぎながら、人間のドロドロした部分は見なくて済むんです。
ただ、保険業界は全体的に激務な傾向があります。
休日出勤になることは少ないと思いますが、仕事日は基本的に毎日毎日残業があると思ったほうがいいじゃないかな。もちろん、会社によっては残業時間が短いところもあります。転職サイトを使ってたくさんの求人を比較して、比較的残業時間が短い会社を探しましょう。
結果さえ出せれば時間的拘束があまりないんですけどね。
逆に結果が出せなければ朝から深夜まで働き放題！ になっちゃいます。
また、交渉事の経験をメインに据えて転職をするなら、ディレクターという選択肢もあります。
ディレクション業務というのは人と交渉したり、人と人の間に入って調整したりの連続です。アジャスターとしての人付き合いの経験をフルに活かせる！ 給料も安定するし、転職先としては申し分ないんじゃないかな。
ミヤケン的に特にオススメしたいのが、WEBディレクターです。
会社によっては企画の仕事もできて面白いだろうし、WEB会社はだんだん多くなってきているからディレクターは経験の有無を問わず求められています。
アジャスターを辞めたい人は、是非「保険の知識」とか「交渉事の経験」とかとかを活かして、自分にぴったりな仕事を見つけてみてくださいね！ それが、ボクが一番伝えたいことです。
アジャスターの仕事は心身ともに大変だけれど、大変な経験を逆手にとって自分の強みとしたら転職に有利になります。ボクがオススメした保険営業とWEBディレクター以外にも、向いている仕事があるはずです。
ポイントなのは、「今の仕事を辞めたい理由」のうち絶対ひとつは解消すること。辞めたい理由を逆手にとって「交渉事の経験を活かす」という道を選ぶのなら、「激務」「残業時間」などの不満点は解消しないとダメです。
そうしないと、転職する意味がありません。
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