「笑いを生む」のは、なんだかんだ難しいなあと思うミヤケンです。
意図せず会話の中で笑いが生まれることは多いけれど、狙って笑いを生むのは難しいんですよね。「狙っている感じ」があると、どうしても人間というのは冷めてしまいます。「泣けるドラマ」とかだと、狙ってると思っていても泣いてしまったりするんだけど、笑いはどうしても…。
そんな難しい仕事、お笑い芸人を辞めたい! そういう人は多いはずです。
だけど、辞めたところでほかに仕事はあるの? 正社員の仕事なんかあるのかなあと、不安がっている人が圧倒的に多数派なんじゃないでしょうか。今回は、そんなお笑い芸人からの就職を成功させるポイントを紹介したいと思います。
あなたの得意なことは? 芸人さんらしい個性を活かして就職!
お笑い芸人さんと言っても、得意なことはそれぞれ違いますよね。ネタ見せよりバラエティのひな壇のトーク力で輝く人がいれば、その逆もいます。
トークだけで勝負できるラジオはうまいけどテレビは…という人もいるし、空気を読むのがうまい芸人もいるわけですよね。そんなみなさんの「個性」を活かして就職する選択肢をミヤケンは考えました!
トーク力が自分の個性だ! という人
バラエティのひな壇で輝いたり、地域ラジオなどなどでテレビでは見られない輝きを見せてくれたり、そういう「トーク力」が売りの芸人さんはこの見出しを見逃さないでくださいね。すごい個人的な話になりますが、ミヤケン個人が一番好きな芸人さんのタイプがこういう「トーク力命」タイプなんです。
ラジオを聴くのが好きだからというのもあるけど、巧みな話術に吸い寄せられてついつい好きになっちゃうんだよなあ…。
売れている・売れていないは関係ありません! 自分が「トーク力が自分のとりえなんだ」と思ったら、見てみてください。これが、オススメの就職先です!
- 販売職
- サービス業(子供相手の仕事とかいいかもしれませんね)
- タクシードライバー
ミヤケンが推すのが、上記三つの職種・業界です。
販売職は、自分が少しでも興味あるものを商材として選ぶといいと思います。未経験者が正社員から入社しやすい業界・職種ということもオススメ理由としてはあるけれど、やっぱり一番は話術! 販売職は「ある程度の需要がある人に、ぴったりなものを提案する仕事」です。
買い物をしているときのことを思い浮かべてみると、話がうまい人の説明はわかりやすいだけじゃなくて、面白いんです。だから、買いたくなる!
トークが売りというのなら、面白く提案してガンガン販売するのもアリじゃないかな!
サービス業は全般オススメだけれど、元お笑い芸人の経験を活かすと、なんだか子供相手の商売がうまくいきそうですね。アミューズメント施設などなどを考えてみると、いいと思います。芸人としてじゃあなくて、スタッフさんとして子供たちを笑顔にしよう!
最後に、トーク力が必要な仕事と言えばタクシードライバーも外せませんよねー。運転が好きならなおさらいいと思います。元お笑い芸人という経験も、車内での話の鉄板ネタにすると喜ばれるかもしれません。
空気を読むのがうまい人、ネタが面白いと自負している人
空気を読むのがうまい人と、ネタが面白いと自負している人にとてもとても胸を張ってオススメしたい職種があります。
それは、営業職ですよ!
以前営業マンをかじったボクが思うのは、営業職は「売る仕事」じゃなくて「需要がないところから需要を生み出す仕事」なんですよねー。これは「笑いの感情がないところから笑いを生む仕事」と言えるお笑い芸人と、似ていると思いませんか? ボクは思います!
だから、「俺はネタが売りだぞ」と自負する人には、営業職がオススメなんです。
また、営業職はガンガンと押していくだけではダメ。時には相手の顔色を伺い、空気を読みながら「今商品の話をするべきかどうか」を見極める力も大切になってきます。だから、空気を読むのがうまいタイプのお笑い芸人さんにも営業職が向いているんです。
もっと言えば、ネタが得意なタイプは新規顧客営業、空気を読むのがうまいタイプはルート営業に向いているんじゃないかなあとミヤケンは思います。
新規顧客のほうが「需要を生む」という力が重要になるし、既存顧客のフォローをするルート営業は空気を読まないと契約を破棄されちゃう可能性もありますから。
お笑い芸人時代の「役割」を活かせる就職先
お笑い芸人さんとして何が得意かによって、就職先の候補を紹介してきました。だけれど、もっと違う視点からも語れるんじゃないかなと思ったんですよ。
たとえば、「ネタを作っている人」「ツッコミ役の人」など役割などなどから就職先の候補が浮かぶはず…。それを、じっくりと紹介しましょう。
ツッコミ役の人にオススメなのはコレ
ズバリ、介護職です!
ツッコミ役に大切なのは、空気を読むことと相手の話の間や相手のペースを見て、それに合わせて行動することだと思います。このスキルって、介護職に通ずるところがあるんですよ?
介護職に大切なのは、相手の話の間をよく観察し、相手の話に注意深く耳を傾けること。そしてそれを記録して、相手のペースを掴み、相手に合わせたサポートをすることです。利用者さんの言葉や間に、その人にとって重要な何かが隠されているかもしれませんからね。
ツッコミは、相手に気持ちよくボケさせなきゃあいけません。
そう、同じなんですよねー。
ボケ役の人にオススメの仕事は?
一番は、やっぱりサービス業だと思います。
ムードメーカー的なところがあるんじゃないかなあと思うから、その場の雰囲気作りが大切なサービス業に向いているんじゃないかという理屈です。特に「おちゃらけたタイプのボケ」をする人だったら、本当に子供向けアミューズメント施設がいいかと思います。遊園地とか、テーマパークとか、若干のロールプレイを必要とするようなサービス業は合うだろうし、楽しく働けると思いますよ。
ネタづくりを任されている人にオススメの仕事
ネタづくりを任されている人には、企画職がオススメだと思います!
企画職は「どんなものが今、世間で必要とされているか」を探り、需要を満たしながら自社の性質に合った企画を発案・提案し、採用された企画をみんなで一丸となって完成させる仕事です。ネタづくりも、似たようなところがあるんじゃないかな。
お笑いのネタというのも、ある意味企画と同じだと思うんです。
「どんなのが受けるかなあ」ということを探りながら、自分のお笑い芸人としてのカラーに合ったネタを作る。相方がいればそれを提案して受け入れてもらうことから練習が始まって、完成させていく…。ほら、やっぱり同じじゃないかあ!
また、ネタをクリエイトする・デザインするという意味で言うと、クリエイターやデザイナーなどなども向いているんじゃないかなあとミヤケンは思います。ただ、企画よりも専門知識が必要になるし、ものによっては資格を取らなきゃあいけないものもあるから、簡単にはオススメできませんけどね。
挑戦したいなら、応援します! チャレンジする価値はあると思いますよ。
お笑い芸人としての経験は、就職で絶対に役に立ちます。いろいろな仕事に必要とされるような経験を、実はお笑い芸人さんは踏んでいるんです。
役割や得意なことによってそれは違うけれど、自分に合った就職先を選ぶことで、お笑い芸人を辞めた後の仕事には困らないと思います。
転職サイトを使って成功率を上げたり、仕事選びを楽にしたりすることもできますしね。
お笑い芸人を辞めたいと思ったら、覚悟が要ると思うけれど、その覚悟さえしてしまえばそう難しい話じゃないということです。職種を選んだり求人を見たりしながら、覚悟を決めましょう!