家を買うときや作るときにはお世話になる、ショールームアドバイザー。かくいうミヤケンも、結婚してからお世話になったことがあります。その節はありがとうございましたー!

ただ、仕事ぶりを見ていると「ストレスも多そうだなあ」と感じたんです。実際、ショールームアドバイザーを辞めたいと考えている人は多いと思います。

今回、お世話になったお礼として、ショールームアドバイザーから転職するときの転職先選びのポイントを紹介しましょう。

ショールームアドバイザーの悩みを解消するための転職の考え方

ショールームアドバイザーを辞めたいと思ったら、自分の悩みを自覚することと、それを解消するためにどのような職場を選べばいいかを考えることが大切です。ミヤケンが思うに、ショールームアドバイザーの悩みを解決するためには三つのキーワードがあります。それは何か? 段階的に見ていきましょう。

始業時間前の掃除地獄

ショールームアドバイザーには、始業時間1時間くらい前に職場に来て掃除をするという慣習があります。綺麗に見せないといけないから掃除は大切な仕事なのはわかるけれど、始業時間前というのはなんとも…ね? 時間外手当付かないし、お金にならない仕事をさせられていて嫌だー!

しかも、掃除はかなり細かいところまでやりますよね。

「掃除なんて当たり前」と言うけれど、一般的な人が言う「当たり前の掃除」のレベルを超えている! 普段そこまで執拗に掃除をしないようなところや、頻繁に動かさないほうがよさそうなところも、毎日毎日掃除しないといけないんです。

この掃除地獄にストレスがたまっている人、とてもとても多いんじゃないかなあ。

新人へのあたりがきつく、非効率的

掃除がしんどいという話をしましたが、掃除をやらされるのは新人か職場での地位が低い人かのどちらかであることが多いです。掃除だけではなく、ごみ捨ても新人と地位が低い人の仕事。先輩や上司たちは談笑しているのに、下の人間がひたすらに働いているという奴隷社会のような図式…!

しかも、たいてい掃除はひとりで行います。

なんてこったパンナコッタ、非効率なこった!

数人で手分けしたら1時間前に出社する必要なく、すぐ終わると思うんですよ。毎日掃除するわけだから、細かいと言っても一か所あたりにかかる時間はそれほど長くはないでしょう。そこを一人でやるから時間がかかるのであって…。

あまりに効率が悪すぎて、開いた口がふさがりませんよボクは。

プロによる細かいクレームなどにストレスたまる

ショールームに来る客は、一般の個人だけではありません。建築士など建築業界のプロも、ショールームに頻繁に訪れます。設計するための参考にするとか、今作ろうとしている家と似たような間取りのところを見るためとか、仕事のために訪れるわけですよね。

だから、ショールームを見る目がとてもとてもシビア。

細かくクレームをつけられることが多く、ストレスが非常にたまる! 専門性の高い人に、自分の仕事を非難されることほどストレスがたまることはなかなかありませんよね。

転職しようぜ! キーワードは三つだ

「効率化」「分業体制」「顧客の種類」

効率の悪いショールームアドバイザーの仕事の現状、変えるためには「効率化重視の仕事」に転職。効率的な仕事は分業体制から始まり、顧客ストレスを解消するために「自分と同じ仕事分野の専門家と関わらない仕事」を選ぶことが大切。

ということで、ショールームアドバイザーから転職するときのキーワードは上の三つです!

専門家を顧客にとらない仕事というと、個人相手の仕事が多いですね。法人相手にしても、自社と違う業態・業種の人が顧客になるような仕事でなければ、クレーム関係のストレスからは解放されません。

あとは、効率化と分業体制を考えれば転職先の選択肢は、自然と見えてきますよ。

ショールームアドバイザーにオススメの転職先

三つのキーワードをもとにしながら、もう少し突っ込んでショールームアドバイザーからの転職先をミヤケンなりに考えてみたんですよー。転職に活かせる経験は、「接客経験」「掃除経験」だと思うんだ。敢えて! その二つに飛び込んでみませんか?

不動産などのカウンター販売

ショールームの仕事も、不動産関係の仕事と言えるかもしれません。住宅設備に関する知識や間取りの見方、見積もり作成などなど不動産に関する知識と経験がしっかりと蓄積されますからね。しかも接客経験もあるという…。

それなら、カウンター販売なんかいいと思います!

カウンター販売の仕事は、カウンターで賃貸など不動産の案内をし、見積書などの作成を行うことです。待つスタイルの営業職と言えるかもしれませんね。わかりやすく設備の説明をする力とか、見積作成経験とかとかが総合的に活かせます。

ミヤケン的には、一番オススメしたい転職先だなあ。

営業職

MRなどの専門家を相手にとるもの以外なら、営業職もオススメできます。営業というのは、MRなどの一部を除いて「同業者以外に」自社製品を提案することです。だから、細かく専門的なクレームはほとんどありません。

営業職に必要なのは、わかりやすく説明する力。

お客さんを案内して相手の要望を聞き、需要を見抜いてわかりやすく説明してまわる…。ショールームアドバイザーの人にはぴったりな仕事と言えるんじゃないかな!

特に、働きやすく時間外労働が少なめな法人ルート営業をオススメします。メーカーに多い営業形態だから、最初からメーカー系に絞って転職先を探すのがいいんじゃあないでしょうか。

ハウスキーパー

掃除がストレスになっている人が多いんですが、それは業務外にやらされるからですよね。しかも異様に細かく、必要性すら疑うことがあるから嫌になってしまうわけです。ただ、細かいところまでしっかり掃除してきた経験というのは、知らず知らず身についているもの。

皆さんはもう、掃除の鬼…じゃなくて神になっているのかも?

敢えて「掃除」「片付け」がメインの仕事を転職先に選ぶのも、面白いと思います。

その例が、ハウスキーパーです。

ホテルの清掃などを行う仕事ですね。ホテル業界というのは分業体制が本当にしっかりとしていて、「案内する人」「フロントにいる人」「掃除する人」などなど細かく仕事が分かれています。高級なところだと、未だに「ドアマン」とかいますからね。

また、ハウスキーパーは一日にたくさんの部屋をまわります。効率化が重視され、効率よく仕事を終わらせればそれだけ早く仕事自体が終わるんです。だから、非効率的な慣習などはありません。

クレームもなかなか無いし、ショールームアドバイザーの不満を総合的に解消できると言ってもいいと思いますよ。

ショールームアドバイザーを辞めたい人が転職を成功させるには、「効率化」「分業体制」「顧客の種類」をしっかり考える必要があります。逆に、そこさえしっかりとおさえていれば、あとは「仕事のどんな経験を活かすか」だけです。

自分では何を活かせばいいかわからないのなら、ミヤケンオススメの仕事の求人を探してもいいと思いますし、転職サイトを使うのも手だと思います。

とにかく、三つのキーワードだけでも頭に置いておきましょう!