銀行の総合職は大変だなあと、よく思います。
というのも、知り合いが地方銀行の総合職に就職してから、お酒をガンガン飲むようになったんですよ。「どうしたんだよ?」と聞いてみたら、「ストレス解消のために」とアルコール中毒になりそうな言葉が…。
それほどストレスを抱える仕事なんだなあと思って、ネットで調べたりその知り合いに聞いてみたりしたんだけれど、確かにこれはストレスになるなあと実感しました。
今回は、いろいろ調べたミヤケンが銀行員総合職を辞めたい人の悩みに寄り添いながら、辞めてよかったという声も紹介し、転職のポイントをアドバイスしたいと思います。
銀行員を辞めたい! 総合職のありがちな悩みと、転職先のヒント
銀行員を辞めたい! と思ったとき、気になるのが「同じ様な人がいるのかなあ」ということだと思います。それに、転職を考えるときには「どうして辞めたいのか」を自覚することで、最適な転職先が見つかるんです。だから、銀行員の総合職を辞めたい人の「よくある悩み」を紹介しましょう。
職場が殺伐としていて、胃が痛い
総合職といえば、法人営業など銀行の最前線に立って契約を取ってくるという特徴があるから競争も激しいし、一般職よりも多くの専門知識が求められてくるからプライドが高い人も多いですよねー。銀行総合職の特殊な出世競争の風潮も合わさって、自然と職場が殺伐としてきます。
ミヤケンの知り合いの元銀行員、最大のストレス要因がこの職場の雰囲気と人間関係です。
各自が自分の仕事にとてもとても集中しているから、話しかけられないし仕事中に電話を取り次ぐことすらタブーとされています。ボクも営業職として総合職を経験してきたけれど、電話を取り次ぐのすらできない雰囲気はハッキリ言って異様そのものですよ。
また、そんな感じでピリピリとしているからか、自然と人間関係もギスギスしちゃいます。口調がキツイ人も多いらしく、人間関係を理由に銀行総合職を辞める人は多いです。
ハラスメントが横行…いや、概念がない?
銀行の人、同期の女を風俗店に連れて行ったみたいな話を自慢していて、やはり金融系は超大手であっても人権やハラスメントという概念自体が存在していないことがわかる
— 善良なツイートしかしない (@osotodenai) 2018年4月18日
何にせよ今の時代、パワハラ・セクハラの類はあかんよ。また職業に貴賎はないから、誰に対しても公平、透明性を持って当たるべきだよね。
銀行、特にメガ系は言われるほどハラスメントは酷くないよ。各種牽制が効きまくってるし、発覚したら一発アウトですわ。中小地銀信金の辺りでは?— きよ (@kiyoworlds) 2017年12月17日
中小地方銀行や信用金庫にハラスメントがあるという話は、確かによく聞きます。総合職は人間関係ギスギスもあるけれど、ノルマ達成に躍起になることもあって結構体育会系なところがあるんですよね。だから飲み会も結構あるし、そのときにはセクハラやモラハラも横行しているみたいです。
体育会系な雰囲気とハラスメントはある程度セット販売みたいな感じで、ハンバーガーを買ったらポテトも一緒にというのと同じなんじゃないかとミヤケンは思います。
普段仕事でガツガツと働いて厳しくしているから、パワハラをしてしまうのはしょうがないでしょう。それに、仕事中ピリピリしている分、飲み会で気が緩んでセクハラに走っちゃうのも人情としてはわかりますねー。だけど、それがハラスメントに繋がっているのだから、しょうがないじゃあ片付けられません。
落ち着いた雰囲気の職場に転職するしかないでしょう。
目標がやたらめったら厳しい
銀行総合職は、目標がやたらめったらと厳しいです。達成するのが難しいような目標が設定されて、それを達成することで評価されるシステムになっています。だけど、個人の目標は達成できても、職場全員が達成しないと足を引っ張られてしまい、課全体の目標が未達成、次の目標はなぜかさらにあがるんですよね。
仕事ができる人は、できない人に足を引っ張られてイライラ。
仕事ができない人は、足を引っ張ってしまい落ち込む。
どちらもやりきれませんよねえ。仕事ができる人は、個人の成績が最重要視されるような、ほかの業界の新規開拓営業を選ぶといいと思います。仕事ができなくて落ち込んでいる人は、落ち着いて働ける仕事を選ぶべきじゃないかな!
銀行総合職から転職。辞めてよかった!を目指せるの転職先は?
さっき、銀行員総合職によくある悩み三つを紹介したとき、実は転職先のヒントを散りばめておいたんです。今度はそれを回収しながら、銀行総合職を辞めたい人にオススメの転職先を紹介します。悩みを解消して、「辞めてよかった!」を目指しましょう。
総合職から定番の営業職 オススメしたい人、オススメできない人
銀行の総合職から転職するとき、定番といえば営業職だと思います。総合職を経験した人は、その経験を活かしてまた総合職にと思うものだけれど、銀行総合職はどの仕事も営業の色が強いから営業に転職するのが定番化したんじゃないかなあ。
だけど、オススメする人とできない人とがいるんです。
たとえば、「体育会系の雰囲気がつらい!」「仕事ができなくて困ってる」という人には営業職全般オススメしにくいんですよ。
総合職というくくりの仕事がしたいなら、企画職などが落ち着いていながらも銀行員経験を活かせるんじゃないでしょうか。法人営業・リテール営業などの営業経験は、企画にも通じています。営業も企画も「需要」に関係する仕事ですからね。
仕事ができなくて困ってるなら、営業から思い切り離れたほうが辞めてよかったなあと思える可能性は高いですよ。
金融知識を活かせるような業界…保険や不動産関係で、事務職などの一般職をしてみるというのもいいと思います。一般職は専門的な知識がある人のほうが、無い人より大切にされますからね。うまくハマったら、出世も望めるかもしれません。総合職を続けるより、かえって将来性があります。
逆に胸を張ってオススメできるのは、「仕事できるけど足を引っ張られてつらい人」です。
証券営業や保険営業など、個人の成績が重視されて待遇がアップしていくような業界で営業をしたほうが、足を引っ張られる心配がなくていいと思います。
ノルマが厳しいのがつらいというのなら、法人ルート営業がいいでしょうね。既存顧客のフォローをする仕事だから、新規開拓営業に比べたらノルマはかなーり少ないですよ。
結局は、仕事選びより職場選びのほうが大事
人間関係や職場の雰囲気とか、ハラスメント問題とかとか、ほかにも「残業が多い」「ノルマが厳しい」などたくさんの悩みがある銀行総合職。だけれど、多くの悩みに共通しているのが「仕事選びより、職場選びが命運をわける」ということなんですよ。
仕事選びによってある程度、体育会系かそうじゃないかを分別できるし、残業やノルマに関してもそうなんだけれど、それじゃあ不完全なんです。事務職にも体育会系の職場があるかもしれないし、法人ルート営業にもノルマがあるかもしれませんから。
また、さっきの話を矛盾しているみたいになるけれど、「総合職より一般職のほうがいい」と語った人が「それでも総合職を続けたい」と思ったとき、職場選びをしっかりしていれば悩みを解消できることもあるんです。
だから、銀行総合職を辞めたい人に言いたいのは、結局「求人をしっかり比較して慎重に職場を選ぶこと」かな!
そのために、転職サイトを使いましょう。あなたが銀行総合職に感じている不平不満を、転職サイトに打ち明けてみたらいいと思いますよ。そうしたら、その悩みを解消できる職種と職場を紹介してくれます。
オススメの仕事もそうだけど、職場選びも同時にしっかり考えてみてください。それが、銀行総合職を辞めてよかったと思える条件だとミヤケンは考えます。
銀行総合職は、人間関係や職場の雰囲気・厳しいノルマと足の引っ張り合いになるシステムなどなど、ストレスがどんどん蓄積されちゃいますよね。そのストレスをそのままにすると、お酒に逃げるしかなくなったり、病気になったりするかもしれません。悩みを解消するため、営業職の種類を慎重に選び、事務職や企画職なども検討してみてください。
また、最後に発言権を持つのは職場選び! それも忘れちゃあいけませんよ。