子どもの頃、自動車整備士にあこがれていた時期があったミヤケンです。
『機動警察パトレイバー』というアニメを見たんですよ。パイロットよりも整備士たちが活躍している場面が多くて、なんだか憧れちゃったんですよね。アニメやドラマを見てその仕事にあこがれるというのは、よくある話だと思います。
だけれど、実際働いてみると辛いことが多くて「辞めたいなあ」と思うのもよくある話。
カーディーラーで働く整備士は忙しいという話をよく聞くし、ディーラーの自動車整備士から転職することを考えている人も多いと思います。
今回は、カーディーラー整備士の転職先と、転職のポイントなどをミヤケンなりに考えてみたので紹介しましょう。
カーディーラーの自動車整備士の辞めたいあるある
Twitterというのは面白いもので、なんと「自動車整備士あるある」をつぶやくだけのアカウントがあるんですよ。そのアカウントの呟きから、珠玉の自動車整備士あるあるを紹介したいと思います。
整備士「作業は本日丸1日かかります」
客「明日の朝取りに来るわ」管理職「予約無し客来たからそっち優先して」
営業「予約無いけど点検と異音診て」
整備士「明日まであるし残業してやるか..」~夕方~
客「やっぱり今日返して」
整備士「えっまだd..管理職&営業&客「なんで終わってないの?」
— 自動車整備士あるある言いたい。 (@aru_aru_iita_i) 2018年7月7日
営業職と自動車整備士のような技術職との間って、どうしてこうも大きな壁があるんでしょうね。営業職が無茶なことを言って、技術職はそれに対応するも、営業職にそれが理解されない。このあるある話のケースはさらにひどくて、客と営業職との間で板挟みになっています。
精神的ストレスは、尋常じゃないだろうなあ。
会社「熱中症予防に水分補給させなさい」
管理職「整備士水分補給しろよ」・分単位で詰め込まれる予定
・無理な時間設定で組まれる予定
・遅れてくる時間を守れない客
・当日になって増えるご用命
・いつの間にか増えている仕事
・急かしてくる客と営業と管理職整備士「水分補給する時間くれや..」
— 自動車整備士あるある言いたい。 (@aru_aru_iita_i) 2018年7月3日
自動車整備士の忙しさを物語っている呟きですよね、これ。水分補給する時間すらないという辛さ…。よく、体力的にしんどいときに「死ねる」と言う人がいるけれど、夏の時期は冗談抜きで死ねますね、これ。
結局、自動車ディーラーで働く整備士の辞めたい理由は、客と営業職との関りや仕事の忙しさがメインという人が多いんだと思います。そこをどうにかすることができれば、転職成功と言えそうだけれど、その方法がわかれば苦労はしませんよね。
ミヤケン的に、考えてみましょう。
自動車整備士の仕事を辞めずに、辛さを解消できる転職先
自動車整備士の仕事自体は嫌いじゃないという人、多いと思います。だけれど、ディーラーの仕事は辞めたい…。そう考えたのなら、それを実現させようじゃあないですか!
整備士を辞めずに、今の仕事の辛い部分を取り除ける転職先はあります。
メーカーで働く
メーカーの車両開発部署に、自動車整備士資格が活かせます。メーカーに転職するのは難しいですが、車を整備するだけでなく開発する側にも興味がある方にとっては魅力的な仕事ですよね。
しかも、メーカー勤務だから休日日数が多く残業が少ない傾向があります。メーカーは自社で練った計画通りに仕事を進めやすいため、カレンダー通りの休日をとるんですよね。どこの部署も他の企業より休みが多いです。
ディーラーは休日に呼び出されることもあると思いますが、そういう悩みも解決できます。
自動車整備士は、車両開発にほぼ必須の資格。
車を普段からいじる人は、実車にだれよりも詳しいですよね。車の構造や素材に関する知識、機能や分解・組み立て・修理という知識と経験を活かして、車両開発をしてみるというのは面白いと思います。
転職する条件を満たしているから、難しいと言っても十分に転職可能ではないでしょうか。
板挟みにならない整備工場
整備工場は、客との直接的なかかわりが少なく、営業職とのかかわりがありません。ひたすらに、車両の点検整備・緊急整備・分解整備などなどの仕事を、正確に素早く仕上げる仕事ですから。黙々と作業するのが好きな整備士には、向いています。
また、メーカーを問わずさまざまな車種を整備できるため、知識の強化や整備技術の向上を狙っている人にはとてもいい職場だとミヤケンは太鼓判を押しますよ。
メーカーの車両開発部門より、転職するハードルが低いです。車両開発部門はちょっと…という人や、チャレンジしたけどダメだったという人には整備工場で働くという道も、いいものなんじゃないかなと思います。
ディーラーの営業職に転職する人も多い
整備士自体を辞めたいという人が、ディーラーで働いた経験を活かして「カーディーラーの営業職」に転職する人が結構多いです。やっぱり、車が好きという人が多く、自動車ディーラーの整備士は辞めたとしても何かしらの形で車にかかわりたいと思い、営業になるんでしょうね。
ディーラー営業に転職するメリットとして一番大きいのは、給料が高くなることです。
整備士の給料が低い問題は深刻ですからねー。給料アップというのは、整備士から転職するときの大きなテーマになると思います。だから、転職先は営業職がいいというわけです。
ただ、客からの要望で休日に呼び出されることもあることには注意しないといけません。
いい職場を見分けることが、何よりも重要!
カーディーラーの自動車整備士のことを調べていて、ミヤケン思いました。
整備士から転職するとき、転職先の実態を調べて「いい職場を見分けること」が何よりも大切なことなんじゃないかと。整備工場に転職する場合や、カーディーラー営業職やその他営業に転職する場合は「ブラックな職場」も結構たくさんあります。
ホワイトな職場に転職すれば悩みは解消されるけれど、ブラックな職場に転職しちゃうと全部台無し!
転職サイトを使って、ホワイトな職場を見分けましょう。
見分ける方法は、「担当キャリアコンサルタントからオススメされる求人を見ること」「不安があればなんでも質問すること」です。オススメしてくれる求人は、利用者の希望に沿っているから他と比べて条件がいいものがほとんど。
また、そういう求人の情報はキャリアコンサルタントがたくさん握っています。わからないことを質問すると、答えてくれますよ。
ホワイト企業を見分けるんだったら、絶対に使ったほうがいいです!
メーカーの開発部門に転職したいという人は特に、必須と言ってもいいくらいじゃないかなあ。希少求人だろうし、難易度が高い分サポートは必要です。逆に、サポートがあれば求人先企業に対する売込みも効果的になり、転職の難易度が下がりますよ。
カーディーラーの自動車整備士を取り巻く状況って、かなり悲観的なものだと思います。その悲観的な現状を受け止めながら、辞めたいと思ったのなら前向きに「自分にとっていい転職先」を探しましょう。
整備士の資格を活かして別の職場で働くもよし、ディーラーで営業をするのもよし。
ブラック企業にだけは気を付けて、自分なりの楽観的な転職活動を始めてみましょう!