どうも、自分の世代より前のアニメを大人になってから見てハマった、ミヤケンです。

80年代アニメから2000年代のアニメまで幅広く好きなんですが、最近「アニメーターの待遇が悪い問題」がTwitterに呟かれていますよね。アニメーターになりたいという人も多いけど、アニメーターを辞めたいという人もネットには多いみたいです。

そこで、今回はアニメーターを「辞めたいと思っている人」と、「辞めて良かったと思っている人」の声を調査して、そこから分かったことを語りたいと思います!

アニメーターを辞めたい人の声

アニメーターを辞めたい人の声を見ていると、「色々あるんだなあ」と考えさせられます。特殊な仕事だからこそ「才能が無い」と絶望したり、「辞めたい」と思っても続けたり…。そんなアニメーターを辞めたい人の声を、まずは紹介しましょう。

向いてない、才能が無いと絶望した人の声

アニメーターは技術系の専門職だから、向き不向きがハッキリしているんでしょうね。

向いてないことを自覚したり、才能が無いと思い込んだりしたら、好きだからこそ絶望は他の職種の人よりも深いんだと思います。だから、辞めたいと思うのも無理はない話ですよね。

問題は「好きな気持ち」と「絶望」のどちらが上回るかという感じでしょうか。好きな気持ちが上回れば、苦労しながらも続ける人が多いのかもしれません。

辞めたいけど、結局好きだから続けている人の声

定期的に辞めたいと思うものの、なんだかんだアニメーターの仕事が好きだから続けているという人もいます。こういう呟きを見ている限りだと、辞めたいという気持ちも続けたい気持ちもどちらも本物という印象を受けるんですよね。

好きで続けたいと思うからこそ、待遇・激務なんかが気になっちゃって、辞めたいという悩みも深くなるんだとボクは感じました。なんだか、複雑な気持ちにさせられますね。

ほかにもある、辞めたい人の声

好きだからこそ、楽しいからこそ辞めたいという気持ちが複雑化しているんじゃないかと語りましたが、仕事がつまらないから辞めたいという人もいるみたいですね。アニメを見るのと作るのは話が別だし、趣味で作るのと仕事で作るのとも話が別ですから。

また、業界の待遇問題も見受けられます。「やりがいだけで回る奴隷」という言葉、重いですよね。

経営側も「好きだから」というのを理由にして働かせているのかもしれません。

辞めてよかった人の声を調査してみた

辞めたいという人も多いけど、辞めたという人も多いです。ただ、辞めてよかったと自信を持って語る人はあまり多くはないという印象があります。辞めた後業界に対してアレコレ語る人は多いんですけどね。ただ、中には辞めて良かったという人も少なからずいるようです。

趣味として技術を使う道

本人の呟きではありませんが、アニメーターを辞めて趣味として技術を使っている人もいるということですね。最近はVR業界があり、アニメーターとして3Dのモデリングを行った経験がある人が活躍する場所が用意されています。

特にVR Chatという「VR空間で世界中の人と交流したり、ゲームを作ったりできるツール」があり、そこで自分の技術を使って活き活きと楽しむ人も多いんじゃないでしょうか。仕事だと自分の技術をフルに活かしたり、やりたいことを実現したりするのが難しいかもしれませんが、趣味だとそれができます。

また、最近はアニメ技術やモデリング技術を活かして「バーチャルYoutuber」になる人もいるので、アニメーターを辞めた人が好きに技術を扱うケースがどんどん増えるでしょうね。

似た業界・仕事をする道

アニメーターとは言えなくなったものの、会社を移って楽しく働いている人もいますね。違うスタジオに移るのもありだと語っていますが、ミヤケン的にもそう思います。待遇問題は業界全体の問題なのかもしれませんが、仕事のやり方はスタジオによって異なるはずです。

アニメを見るとわかりますが、アニメ制作会社によって特色が全然違いますからね。

色々な声を調べて、ミヤケンが思ったこと

アニメーターを辞めたい人、辞めてよかった人の声を紹介してきました。辞めてよかったという人の声自体は少なかったんですが、「辞めてよかった」と語る人は心底そう感じているんだなあというのがヒシヒシと伝わってきます。

色々考えさせられる調査だったから、思ったことはたくさんあるんです。だけど、一番最初に言いたいことがあります。

「好きだから」「やりがいが大きいから」を理由に、仕事を続ける道を選ぶのは危険かもしれないということです。

もちろん、好きだから仕事をするという気持ちは大切だと思います。ただ、だからと言って、給料の低さとか激務とかそういう問題が消えるわけではありませんし、ないがしろにしていい問題でもありませんよね。

「円盤(DVD・BD)の売り上げに比例する」と言われているけれど、実際「売れても還元されない」と嘆いているアニメーターは大勢います。それに、年々円盤は売れにくくなっているという話があるじゃないですか。

また、「辞めてよかった」と前向きに語る人が少ない点も気になります。

前向きに語る人よりも、辞めた後にアニメ業界を批判したり後ろ向きに語ったりする人の方がたくさん目に付くんです。

「好きだから」「やりがいあるから」と仕事を続けた挙句、アニメが嫌いになって辞めた人が多いんじゃないでしょうか?

だとしたら、制作が好きな人ほど「辞めたい」という気持ちを誤魔化してまで続けるのは危険だとボクは思います。

今は、趣味として公開する場所がたくさんあるし、CF(クラウドファンディング)を使って個人製作をする人も結構いますよね。

『けものフレンズ』たつき監督の例もあるし、「VR」「バーチャルYoutuber」などの方法で技術を使う例もある。

アニメーターは辞めて、趣味として制作を続けた方が幸せになれるとボクは思います。

アニメーターの仕事は、好きな気持ちだけで続けるにはあまりにきついと思います。

このまま無理をして続けると、辞めた後にグチグチと業界批判をするだけの人になってしまうかもしれません。辞めてよかったと思えるよう、早めに辞める決断も必要だと思います。

また、アニメ好きとしては「アニメ業界はそろそろ転換期」だと感じているんです。個人制作の需要はさらに伸びると思います。もちろんスタジオ制作アニメの需要もあるけれど、マネタイズや社員に対する還元をもっと考えないと業界は後退する一方です。

今の会社がきついなら、アニメ制作会社を移るという手もあります。

選ぶ道はそれぞれだと思いますが、どの道転職を考える必要はあるんじゃないでしょうか。