家電量販店の仕事、きついですよね。

販売員としてのノルマがあるし、それを満たせても満たせなくても待遇はそんなに良くはありませんから。家電量販店を辞めたいと思うのも、無理はありません。正社員も派遣社員もみんな大変だ…!

今回は、そんな家電量販店の仕事についてミヤケンなりに考えてみた結果を紹介します。

家電量販店、販売員に将来はある?

「家電量販店は消えるかもしれない」ということが、色々な人によって語られています。もちろん家電というものが無くなることは、ありませんよね。これから必要最低限の家電はある程度統一化されるかもしれないけど、家電というものは消えません。

それに、必要最低限以外の「こういうのがあればいい」という電化製品は淘汰されるどころか増えていくと思います。

個人的には、いつか話題になった「Gatebox」というキャラクターと一緒に暮らせる装置みたいなものの発展版が普及して欲しいなあと考えているんですよ。そうしたら「三次元の嫁がいるのに二次元の嫁がいるのか?」と、二次元の旦那が複数いる妻に詰められるけれど…。

それは置いておいて、「家電は消えないのに家電量販店は消える」というのはちょっと矛盾しているように感じますよね。

ミヤケンが思うに、今後「家電量販店」という形のお店は減るかもしれないということです。

家電・家具・インテリアなどを総合的に扱う店が増え、果てに家電量販店は住宅関連事業にも手を出すんじゃないかと考えています。要は「暮らしのお店」になるということです。既に、ヤマダ電機はすでに住宅関連事業に手を出しているみたいですよ。

家電量販店は最近リフォームに力を入れていますし、最終的に不動産までやるんじゃないでしょうか。

それに、家電量販店と言いながら家具を売るところも増えていますよね。

だから、職業として「家電量販店の販売員に将来はない」とは言えないと思います。

ただ、給料とか待遇とかを考えるなら将来性があると楽天的なことはこれまた言えないんじゃないかなあ…。家電量販店の仕事を辞めたい理由を見ていくと、家電量販店の社員・派遣社員の将来性がなんとなく浮き彫りになるのではないでしょうか。

家電量販店を辞めたい! 理由と転職の方向性を分析してみた

家電量販店を辞めたい! そう考える人は結構多いです。家電量販店の仕事はきついと言われるけど、実際どこがきついのかをみなさんは自覚しているでしょうか。よくある「辞めたい理由」を見ながら、自分の辞めたい理由は何かをもう一度問いただしてみましょう。

家電量販店のノルマがきつい

家電量販店には、社員個人にたくさんのノルマが課せられています。

常に課せられる個人売上ノルマだけじゃなくて、季節ものなどキャンペーン商品のノルマとか新発売した商品など特定商品のノルマとか、多数の販売ノルマがあるんですよね。最近だと、住宅事業に手を出しているところもあり、リフォーム契約ノルマも用意されています。

あとは、クレジットカード申し込みノルマ、インターネット契約ノルマなどなど…。

こういう種類が豊富すぎるノルマを毎日毎日上司がチェックして、プレッシャーをかけてくるんですよね。朝礼とか会議とかのときに罵声を浴びせてきたり、呼び出されたり怒鳴られたり…。

ノルマを達成できない状態が続くと評価が悪くなって昇進できなくなるけれど、そもそも成果を出しても昇進できるとは限りません。

家電量販店は求人を出す時「成果主義! 成果さえ出せば昇進できますよ」ということを、掲げることが多いです。

だけれど、実際には成果を出しても給料はそこまで高くはならず、搾取されるような構造になっています。成果主義とはなんだったのかと、ノルマ未達による評価悪化だけが残り、形骸化しているんじゃないかなあ…。

ただ、こういうのはノルマが厳しい小売業界全体に言えることですね。

だから、小売業界全体を転職先の候補から外すことをオススメします。

ノルマが全くない仕事がしたいなら、事務職などバックオフィス系を探しましょう。

土日に休みたい

家電量販店などの小売業界全体の、永遠の悩み。

「土日に休みたい!」ということ。世間が休みのときにしっかり休んで、友達と予定を合わせて遊びたいと考えたり、家族の時間を持ちたいと考えたりするのは当然だと思います。シフト制だから土日両方休みになることは、ほとんどありません。

バイトならともかく、正社員とか派遣社員とかはシフトの自由度が低いですからね。

小売・飲食・サービス業などの、土日に営業している業態のところを避けましょう。

家電量販店は残業が多すぎる

某家電量販店で過酷ノルマ・長時間残業による、店長の自殺が起きているということが一時期話題になりました。興味深いところは「一社員」じゃなくて「店長」が自殺していて、しかもそれが相次いでいると語られているところですね。

店長すら長時間残業していると見るべきか、店長だからこそと見るべきかはわかりません。

ただ、基本的に「職場のトップが残業するなら、部下も残業しなきゃいけない空気がある」ものです。店長が自殺をするほどの長時間労働を強いられているのなら、社員たちもまたそれと同等の長時間労働を強いられていると考えられます。

自殺を考えるほどの労働環境…やばいですよね。

残業が少ない仕事に転職しないと、命が危ないです。

家電量販店に、ホワイト企業なんてあるのかなあ…。

家電量販店に、ホワイト企業はあるのか?

働き方改革が大きな話題となり、連日ニュースサイトを賑やかしていた時期、ケーズデンキが話題になりました。ケーズデンキが「がんばらない経営」を掲げ、それで成長しているということなんですよね。

家電量販店の競争はどんどん激化していて、それぞれ新規事業を行い特色を出そうと頑張っています。その頑張りの犠牲となっているのが、家電量販店で実際に働く先兵部隊の社員たちです。

ケーズデンキの「がんばらない経営」というのは、本当の意味でお客様第一を貫くために従業員を一番に大切にすることが大事ということでした。

口コミサイトを見てみても、「残業がほとんどないし、シフトも自由度が高い」という口コミがたくさんあります。

中には本社の意向を無視しちゃうようなブラック店舗もあるかもしれないけれど、家電量販店業界の中だと、ケーズデンキは比較的働きやすいと言えるんじゃないかな。

家電量販店の経験を活かしながら、転職するには?

家電量販店の経験を活かしながら、家電量販店を辞めたい理由を解消して転職するなら…。

メーカーのルート営業がオススメです。

家電量販店から転職するときは、「残業が少ない」「ノルマが少ない」「土日に休める」の三つが肝になります。何せノルマの多さと残業時間の長さが自殺を招くことがあるくらいだから、まず「残業とノルマが少ないこと」は絶対条件です。

あとは、土日に休めるほうがいい人はそれも条件に追加しておきましょう。

そう考えると、ルート営業が一番いいんですよ。

家電量販店で培った販売経験を、営業職で活かせます。

ルート営業は既存顧客と取引をする仕事で、顧客をつなぎとめる役割があるんです。だから、ノルマは新規営業と比べるとか・な・り少ない傾向があります。それでいて、コミュニケーション能力と営業能力は結構高い次元で求められるんですよ。

既存顧客と上手に付き合わなきゃいけないし、既存顧客からさらに売上を引き出さなきゃいけませんから。

家電量販店の経験を活かしながら、その経験をさらに高いレベルに引き上げられるんです。

能力レベルが上がれば給料も上がるでしょうし、待遇問題も改善できます。

以上が、ミヤケンがルート営業をオススメする理由! 興味がある人は、転職サイトで一度探してみてくださいね。

家電量販店の将来性はあるけれど、そこで働く社員の将来性は正直あまりありません。ホワイト企業に転職するだけで解決することもあるでしょうが、給料問題とかノルマ問題とかを根本から解決するなら、異業種に転職したほうがいいと思います。

家電量販店から転職するときには、「解消したい問題」と「異業種か同業ホワイト企業か」という二つの考え事をしましょう!