どうも、義母が昔ピアノ教室を個人で開いていたことを何故か最近知ったミヤケンです。

どうして辞めたのかと聞きました。大きく分けて二つの理由を教えてくれたんですが、まとめると「やりがいは大きいけれど、疲れた」というやるせない理由だった…。そんな元ピアノ講師を義母に持つミヤケンが、今回は「ピアノ講師から辞めるとき、どうしたらいいか」を語ります!

ピアノ講師を辞めた義母に理由を聞いてみた

お義母さんがピアノ教室を開業していた事実を知ったボクは、面白がって単身義実家に向かいました。そして「今こういうブログをしているんですが、インタビューいいですか」とインタビューを慣行! 教えてもらったピアノ講師を辞めた理由から、あなた自身の辞めたい理由を振り返りましょう。

教えたい気持ちと、客のやる気

お義母さんの教室に通っていた生徒の数は、10人くらいだったそうです。ビラを作って地域にばらまいて宣伝をし、地域のお子さんを預かることをメインにしていました。一番長い子だと8年くらいは教えてもらっていたんじゃないかなあということです。

子ども自身がやる気を出して練習をしている生徒も中にはいたけれど、多くは子ども自身あまりやる気がありませんでした。

お義母さん曰く「ピアノというのはねえ? 親が子供に習わせたいものなんだけど、音楽とか楽器とかは本人が興味なければ地獄でしかないの。練習きついから」だそうで、親にやらされている子どもはかなり反抗的なんですよね。

ただ、「こういうことは辞めた今だから思うことだけどね」と言っていました。

ピアノ講師をしていた当時は、反抗的な生徒にか・な・りむしゃくしゃしていたみたいです。

あとは、練習をしない家庭・ピアノを買わない家庭にもむしゃくしゃしていました。その背景にいろいろな事情があるんだろうなあということは想像がつきますけど、ピアノ講師の立場からしてみると辛いですよね。

ピアノ講師は「教えたい」という理想もやる気も持っているのに、客の家庭はやる気が無い。「子供にピアノを習わせたい」と言うのにどうして練習環境を整えてあげないの? 「やりたい」と言う割にどうして練習しないの?

なんだかやるせなくなって、ピアノ講師でいることに疲れたとお義母さんは言いました。

先行きにぼんやりと不安がある

お義母さんはピアノ講師の仕事内容自体は、好きでした。やるせなくなることがあるのに疲れただけで、ピアノは好きだし誰かに自分の知識・技術を教えるというのもやりがいを感じていたんです。

ただ、「先のことを考えるとね、途端に仕事を辞めたいって思うの」とのこと。

似たような投稿が、Twitterにもありました。

仕事は好きだけど、先のことを考えたときのボンヤリとする…。将来はどうなるのかわからないとか、ピアノ講師を続けることはできるのかとか、色々な不安があるんだと思います。お義母さんの場合は特に、個人開業だったからその不安が強かったみたいです。

こういう薄らぼんやりとした不安というのは、ボクらの日常には誰にも絶対付きまといます。

だけれど、それが強かったり、断続的に襲ってきたりすると、うつ病にもなりかねません。

自殺する人の多くは、「絶望した」というよりも「薄らぼんやりとした不安に耐えられなくなった」んじゃないかなあと思っています。

その不安に勝てる自信が無いのなら、ピアノ講師の仕事の好き嫌い関係なく、転職したほうがいいんじゃないかな。

ピアノ講師を辞めるとき、生徒のことは気にしなくていい

ピアノ講師を辞めるとき、生徒のことを気にする人は多いと思います。

ピアノ講師だけじゃなくて、習い事教室とか「誰かの先生になる」という仕事は自分の都合だけだと成り立ちませんからね。生徒とのやり取りに疲れたとしても、親とのやり取りに疲れたとしても、みなさんがピアノ講師を辞めたいことで生徒に罪があるわけじゃありません。

ただね、生徒のことを気にする必要はないと思うんですよ。

お客さんなんてね、「この教室がいいの」「この先生がいいの」とか言っておきながら、その教室や講師がいなくなったら、普通に違う教室に行きます。

居酒屋に行って、「今満席なんですよ」と言われても、近場の似た系統の店を探してそこに入るじゃないですか。スーパーで国産牛が売り切れだったら、「まあOG牛でもいいかなあ」と思う人が多いはずです。

ピアノ教室はひとつじゃないし、ピアノ講師もひとりじゃない。

本当に辞めたいなら、ピアノ講師を辞めるときは生徒のことを気にせずに辞めましょう。

たとえ開業したピアノ教室だったとしても、閉めればいいんです。

個人開業というのは、「自分と身の周りの人間が幸せになるから」価値があるんだとボクは思います。雇われじゃなくて個人という道を選ぶのは、自分の幸福を考えた結果なんじゃないでしょうか。

その仕事を続けて幸福になれないとわかったなら、それを守る必要はどこにもありませんよ。

ピアノ講師から転職するとき、どんな仕事がオススメ?

「薄らぼんやりとした不安がある、不安定な毎日はもう嫌だ」と思う人は、事務職を選ぶといいかもしれません。

仕事内容は毎日毎日そんなに変わらないし、劇的な何かも事務職には無いんです。ただ、この世から裏方の仕事が消えることは絶対にありません。書類作成も整理も、全部人間の手で誰かがやらないといけないことですから。

給料も決して高くはないですが、生活に不自由しない程度にもらえますし、年次昇給もあります。

「みんな同じラインの給料を安定して貰う」という感じですね。

あとは、ピアノ講師としての経験を活かしてサービス業というのもオススメです。

ただ、人にものを教えるというのはピアノに限らず、似た苦労を抱えることになります。教育系以外のサービス業を選びましょう。たとえば、子供向けのアミューズメント施設とか、ピアノを活かして子供向けのイベント会社に転職するというのも面白そうですね。

ピアノを活かすということなら、介護職も視野に入ります。

ボクの義母は、ピアノ講師を辞めた後、介護施設に転職して働きながら通信講座を利用して介護福祉士の資格を取りました。今ではか・な・り信頼される立場みたいです。

介護の仕事だと、レクリエーションでピアノを使った企画を立てられるから楽しいみたいですよ。自分のピアノの技術が、いろんな職員さんを巻き込むことができるというやりがいを感じていると言っていました。

それら以外だと、人を陰から支える仕事とか、人のためになる仕事が、ピアノ講師には向いているんじゃないかなあと義母を見ていて思いました。

ピアノ講師から転職するなら、参考にしてみてくださいね。

また、未経験の仕事になると思うので、転職サイトを使ってアドバイスを得たり、求人をたくさん得たりして転職を少しでも楽にすることも大切だと思います。

ピアノ講師を辞めたい人は、仕事自体は嫌いじゃないけど、ぼんやりとした不安とかやるせなさとかを感じて疲れた人が多いんだと思います。疲れたなら、一度違う仕事を経験してみるのも、いいものですよ。

人生は一度きりで、しかも短いですから。

ピアノ講師から転職して、ピアノを活かしたり全く違う仕事をしたりするのも面白いじゃないですか。ミヤケンは、そう思います。